2008年11月28日
幽霊バス
ある田舎のバスの運転手を勤めていた男は、今日は最終便を運転することになった。
ただでさえ人口の少ない山奥の田舎なので、10駅通っても客は一人も入ってこない。
確かに、こんな日も暮れた田舎にお客なんて居るはずが無い。
っと思った矢先、目の前を通り過ぎようとしたバス停に沢山の人が居るじゃないか。
運転手はバスを止めて客達を入れた。
客は驚くほど多人数で、スーツ姿の男性や、おかっぱ頭の少女、着物姿の老人など様々な人が乗車した。バスは一気に満員となった。
運転手は一気に客が増えたので始めは驚いたが、そんな日も在るさと思いバスを進めた。
だが、運転手は奇妙な事に気がついた。
あんなに多人数なので、そろそろ一人くらい客が降りても良いのにバスを止めるためのブザーは一向に鳴らない。
随分、遠くに行くんだな・・・。と運転手は思った。
だが、その後もバスは止まる事無く、結局終点まで走りきってしまった。
運転手は後ろの座席を振り向いて、「終点ですよ」と言おうとした瞬間凍りついた。
あの時乗ったはずの、多人数の客たちが一人残らず消えていたのだ。
彼等は一体何者だったのだろうか・・・。
ただでさえ人口の少ない山奥の田舎なので、10駅通っても客は一人も入ってこない。
確かに、こんな日も暮れた田舎にお客なんて居るはずが無い。
っと思った矢先、目の前を通り過ぎようとしたバス停に沢山の人が居るじゃないか。
運転手はバスを止めて客達を入れた。
客は驚くほど多人数で、スーツ姿の男性や、おかっぱ頭の少女、着物姿の老人など様々な人が乗車した。バスは一気に満員となった。
運転手は一気に客が増えたので始めは驚いたが、そんな日も在るさと思いバスを進めた。
だが、運転手は奇妙な事に気がついた。
あんなに多人数なので、そろそろ一人くらい客が降りても良いのにバスを止めるためのブザーは一向に鳴らない。
随分、遠くに行くんだな・・・。と運転手は思った。
だが、その後もバスは止まる事無く、結局終点まで走りきってしまった。
運転手は後ろの座席を振り向いて、「終点ですよ」と言おうとした瞬間凍りついた。
あの時乗ったはずの、多人数の客たちが一人残らず消えていたのだ。
彼等は一体何者だったのだろうか・・・。
2008年11月26日
コインロッカー
ある女が赤ちゃんを産んだものの育てられず、駅のコインロッカーに遺棄して死なせてしまうという痛ましい事件が発生した。
警察の懸命の捜査も虚しく、遺棄した人物は特定できず、その女は平穏な生活へ戻っていった…
それから数年後、その女はごく平凡なサラリーマンと結婚し、幸せな家庭を築いていた。そして、結婚2年目のその身体には、新たなる生命が宿っていた。その女にとっては、2度目の妊娠であった。
妊娠してみて、その女は初めて、以前捨てた子供のことに思いをはせた。「これから産もうとする子と比べ、なんて可哀相なことをしたのだろう…」女は自責の念に駆られ、人知れず涙した。
そしてその女は、「せめて花だけでも添えて供養したい」と思い、花を持参して赤ちゃんを捨てたコインロッカーの所へ向かったのであった。
あの日以来、決して足を向けることのなかったその駅は、数年の歳月を経て、その雰囲気は大きく変わっていた。
そのため、女は例のコインロッカーの場所がわからず、途方に暮れるのであった。
交番や駅員、あるいは町行く人々に聞けばよいのだが、「後ろめたい事をしている」という気持ちのせいか、それもできず、いたずらに時間だけが過ぎていった。
身重の身体がきつくなってきた。
その時、「コインロッカーを捜してるの?」と、突然背後から声がした。振り向くと、そこには8歳ぐらいの色白の男の子がたっていた。女が「うん、そうなんだけど、場所がわからなくて…」と言うと、男の子は、「僕、知ってるよ!こっちだよこっち」と言って、女の手を取り迷路のような構内を走り始めた。
心身ともに疲れきっていた女は、その子供に引かれるまま、その後を着いていった。
そして、女はあのコインロッカーの前に辿り着いた。
そう、そこは確かにあの時のコインロッカーだった…女は、安堵感から「フー」と一息ついた後、男の子に「ありがとう」と礼を言った。男の子は、ニコリともせず、ジーッっと女の顔を見ていた。
その時になって初めて女は、いくつかの不審点に気がついた。
この男の子は、どうして1人なのだろう?なんで、こんな迷路のような駅の構内を熟知しているのだろう?そして。どうしてこの子は、私がコインロッカーを捜していることがわかったのだろう?女は、恐る恐るその子にきいてみた。
「僕、1人みたいだけど、ママとかは一緒じゃないの?」すると男の子は、ようやく女から視線を外して、うつむき、小さな声で「ママは…ママは…ママは…」と呪文のように唱えた後、再び女の方を向き、
「ママはお前だぁ~」と叫んだのであった。そして、翌日、無理矢理ロッカーに詰め込まれた女の死体が発見された。そのロッカーの前には、女を供養するかのように「花」が添えられていた。その花が、女自身が持参したものであることは、誰も知らない…
警察の懸命の捜査も虚しく、遺棄した人物は特定できず、その女は平穏な生活へ戻っていった…
それから数年後、その女はごく平凡なサラリーマンと結婚し、幸せな家庭を築いていた。そして、結婚2年目のその身体には、新たなる生命が宿っていた。その女にとっては、2度目の妊娠であった。
妊娠してみて、その女は初めて、以前捨てた子供のことに思いをはせた。「これから産もうとする子と比べ、なんて可哀相なことをしたのだろう…」女は自責の念に駆られ、人知れず涙した。
そしてその女は、「せめて花だけでも添えて供養したい」と思い、花を持参して赤ちゃんを捨てたコインロッカーの所へ向かったのであった。
あの日以来、決して足を向けることのなかったその駅は、数年の歳月を経て、その雰囲気は大きく変わっていた。
そのため、女は例のコインロッカーの場所がわからず、途方に暮れるのであった。
交番や駅員、あるいは町行く人々に聞けばよいのだが、「後ろめたい事をしている」という気持ちのせいか、それもできず、いたずらに時間だけが過ぎていった。
身重の身体がきつくなってきた。
その時、「コインロッカーを捜してるの?」と、突然背後から声がした。振り向くと、そこには8歳ぐらいの色白の男の子がたっていた。女が「うん、そうなんだけど、場所がわからなくて…」と言うと、男の子は、「僕、知ってるよ!こっちだよこっち」と言って、女の手を取り迷路のような構内を走り始めた。
心身ともに疲れきっていた女は、その子供に引かれるまま、その後を着いていった。
そして、女はあのコインロッカーの前に辿り着いた。
そう、そこは確かにあの時のコインロッカーだった…女は、安堵感から「フー」と一息ついた後、男の子に「ありがとう」と礼を言った。男の子は、ニコリともせず、ジーッっと女の顔を見ていた。
その時になって初めて女は、いくつかの不審点に気がついた。
この男の子は、どうして1人なのだろう?なんで、こんな迷路のような駅の構内を熟知しているのだろう?そして。どうしてこの子は、私がコインロッカーを捜していることがわかったのだろう?女は、恐る恐るその子にきいてみた。
「僕、1人みたいだけど、ママとかは一緒じゃないの?」すると男の子は、ようやく女から視線を外して、うつむき、小さな声で「ママは…ママは…ママは…」と呪文のように唱えた後、再び女の方を向き、
「ママはお前だぁ~」と叫んだのであった。そして、翌日、無理矢理ロッカーに詰め込まれた女の死体が発見された。そのロッカーの前には、女を供養するかのように「花」が添えられていた。その花が、女自身が持参したものであることは、誰も知らない…
2008年11月23日
エレベーターの少女
あるマンションでおきた話だ
夜中になると一人でエレベーターに乗っている5歳くらいの女の子がよく住民に目撃されるようになった
その女の子の乗ったエレベーターは必ず屋上でとまる
屋上には当然だけど部屋なんてないし、そもそも夜中に一人で小さな子供がエレベーターに乗っているのがおかしい
そんなわけで、その女の子の存在は住民の間で軽く噂になっていた
ある日そのマンションの住民が夜仕事から帰ってきた
エレベーターホールに着くと、エレベーターがちょうど閉まりかけている
彼は急いでエレベーターに駆け寄り、ボタンを押す
ぎりぎりで間に合い、エレベーターのドアが開いた
中を見た彼は思わず声を上げそうになった
そこには5歳くらいの女の子が乗っていて、ボタンを見るとRの所にランプがついている
ひょっとしてこれが噂の女の子だろうか?乗るのをやめた方がいいんじゃないだろうか、でも目の前にいる女の子はいたって普通で、怪しいところなんて特にない、ただの子供だ。そんな子供に怯えて逃げ出すのも少し情けない
「何階ですか?」
女の子にそう声を掛けられて、彼は自分がしばらくの間女の子を見つめて立ち尽くしていることに気がついて、ちいさな女の子に怯えていたじぶんがバカらしくなった。
女の子はいたって普通だし、じっと女の子を見つめていた自分の方が危ない奴みたいな気がしてきた。
「5階押してくれる」
そういって彼はエレベーターに乗ることにした
女の子は背が小さくて、一生懸命背伸びをして5階のボタンを押してくれた
一生懸命なその姿がなんとなくかわいくて、彼は女の子を怖がっていた自分を恥ずかしく思った
エレベーターは何事もなく無事に5階に到着した
出ようとするとき女の子は「さようなら」と言った、彼も微笑ましい気持ちで「さようなら」と挨拶した
女の子はとても感じのいいかわいらしい子で、彼は自分の家のドアに向かう廊下を歩きながらずっとその女の子のことを思い返していた
その時あることに気がついた
そのマンションは10階建てで彼の部屋は5階にある
女の子は一生懸命背伸びをしてやっと5階のボタンを押してくれた
屋上は当然ながら10階の上にあるわけで、あの女の子の身長ではどうやってもエレベーターのRのボタンは押せないはずだった・・・
夜中になると一人でエレベーターに乗っている5歳くらいの女の子がよく住民に目撃されるようになった
その女の子の乗ったエレベーターは必ず屋上でとまる
屋上には当然だけど部屋なんてないし、そもそも夜中に一人で小さな子供がエレベーターに乗っているのがおかしい
そんなわけで、その女の子の存在は住民の間で軽く噂になっていた
ある日そのマンションの住民が夜仕事から帰ってきた
エレベーターホールに着くと、エレベーターがちょうど閉まりかけている
彼は急いでエレベーターに駆け寄り、ボタンを押す
ぎりぎりで間に合い、エレベーターのドアが開いた
中を見た彼は思わず声を上げそうになった
そこには5歳くらいの女の子が乗っていて、ボタンを見るとRの所にランプがついている
ひょっとしてこれが噂の女の子だろうか?乗るのをやめた方がいいんじゃないだろうか、でも目の前にいる女の子はいたって普通で、怪しいところなんて特にない、ただの子供だ。そんな子供に怯えて逃げ出すのも少し情けない
「何階ですか?」
女の子にそう声を掛けられて、彼は自分がしばらくの間女の子を見つめて立ち尽くしていることに気がついて、ちいさな女の子に怯えていたじぶんがバカらしくなった。
女の子はいたって普通だし、じっと女の子を見つめていた自分の方が危ない奴みたいな気がしてきた。
「5階押してくれる」
そういって彼はエレベーターに乗ることにした
女の子は背が小さくて、一生懸命背伸びをして5階のボタンを押してくれた
一生懸命なその姿がなんとなくかわいくて、彼は女の子を怖がっていた自分を恥ずかしく思った
エレベーターは何事もなく無事に5階に到着した
出ようとするとき女の子は「さようなら」と言った、彼も微笑ましい気持ちで「さようなら」と挨拶した
女の子はとても感じのいいかわいらしい子で、彼は自分の家のドアに向かう廊下を歩きながらずっとその女の子のことを思い返していた
その時あることに気がついた
そのマンションは10階建てで彼の部屋は5階にある
女の子は一生懸命背伸びをしてやっと5階のボタンを押してくれた
屋上は当然ながら10階の上にあるわけで、あの女の子の身長ではどうやってもエレベーターのRのボタンは押せないはずだった・・・
2008年11月21日
助けて
ある少年が近所の池に友人と遊びに行った。二人はしばらく池のほとりでふざけあっていたのだが、何かの拍子で少年は友人を突き飛ばし、池に突き落としてしまう。
「助けてー、助けてー」
泳げない友人は必死になって助けを求めたが、怖くなった少年はそのまま友人を見捨て、逃げ出してしまった。
翌日、捜索に出た大人たちによって、友人の死体が引き上げられた。その日以来、少年はその池の近くを通らなくなった。
それから長い月日が流れた。少年は立派に成長し、一児の父となっていた。ある日のこと、帰りが遅くなった彼は近道をするためにそれまで避けていた例の池の側を通って家路につくことにした。ところが、彼が池の近くを歩いていると、池の中から小さな子供の声が響いてくる。
「助けてー、助けてー」
聞き間違いではない。きっとあの時の友人がの霊がさまよい出てきたのだ。
「助けてー、助けてー」
声は未だやむことなく聞こえてくる。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
彼はそうつぶやくと耳を押さえてその場から駆け出し、家まで逃げ帰った。
「ただいま。今帰ったよ」
彼は呼吸を落ち着けると、出来るだけ平静を装いながら玄関をくぐる。すると、彼を迎えた妻が一言、心配そうな顔でこう言ってきた。
「あなた、うちの子を見ませんでした?近所の池まで遊びに行ったきり、まだ帰ってきてないのよ」
「助けてー、助けてー」
泳げない友人は必死になって助けを求めたが、怖くなった少年はそのまま友人を見捨て、逃げ出してしまった。
翌日、捜索に出た大人たちによって、友人の死体が引き上げられた。その日以来、少年はその池の近くを通らなくなった。
それから長い月日が流れた。少年は立派に成長し、一児の父となっていた。ある日のこと、帰りが遅くなった彼は近道をするためにそれまで避けていた例の池の側を通って家路につくことにした。ところが、彼が池の近くを歩いていると、池の中から小さな子供の声が響いてくる。
「助けてー、助けてー」
聞き間違いではない。きっとあの時の友人がの霊がさまよい出てきたのだ。
「助けてー、助けてー」
声は未だやむことなく聞こえてくる。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
彼はそうつぶやくと耳を押さえてその場から駆け出し、家まで逃げ帰った。
「ただいま。今帰ったよ」
彼は呼吸を落ち着けると、出来るだけ平静を装いながら玄関をくぐる。すると、彼を迎えた妻が一言、心配そうな顔でこう言ってきた。
「あなた、うちの子を見ませんでした?近所の池まで遊びに行ったきり、まだ帰ってきてないのよ」
2008年11月19日
デビット
某銀行に中年女性から苦情の電話があった。
「ちょっと!私の口座から勝手にお金が引き落とされているのよ!!」
銀行員はあっけにとられ、黙って聞いているとヒステリックな声で「デビットって誰よ!!」と叫んだ。
通帳の引き落とされた金額の横にデビッ○という名前があるというのだ。
銀行員はピンと来て
「お客様、カードを使われた覚えはございませんか?」
「あ、そうだったわ・・・・」と女性は恥ずかしそうに電話を切った。
通帳に書かれてあった見知らぬ外国人の名前、それはキャッシュカードの名前だった。
「ちょっと!私の口座から勝手にお金が引き落とされているのよ!!」
銀行員はあっけにとられ、黙って聞いているとヒステリックな声で「デビットって誰よ!!」と叫んだ。
通帳の引き落とされた金額の横にデビッ○という名前があるというのだ。
銀行員はピンと来て
「お客様、カードを使われた覚えはございませんか?」
「あ、そうだったわ・・・・」と女性は恥ずかしそうに電話を切った。
通帳に書かれてあった見知らぬ外国人の名前、それはキャッシュカードの名前だった。
2008年11月17日
半分こ
あるところに、とっても仲のよい双子がいました。
二人は、産まれてからずっといつでもなんでも"半分コ"にして両親に育てられました。
二人が仲良く成長して、大学生になったとき姉妹は同じ人を好きになりました。
そしてその男は姉の方を選びました。
その事が引金になったのか?妹は家を出ていきました。
やがて姉は彼と結婚しました。
二人は新婚生活を幸せにおくっていました。
でも姉は妹の事が気掛かりでした。
そんなある日の事。
夫が会社に出かけたまま行方不明になりました。
夫を心配する姉。
ある日姉の家に大きな荷物が届いた。
送り主を見ると妹の名前が・・
厳重に包まれた荷物を開けると一枚のカードが。
そこにはこう書かれていた。
「いつも半分コね」
慌てて包みを開けると、そこには半分にされた夫が入っていた。
二人は、産まれてからずっといつでもなんでも"半分コ"にして両親に育てられました。
二人が仲良く成長して、大学生になったとき姉妹は同じ人を好きになりました。
そしてその男は姉の方を選びました。
その事が引金になったのか?妹は家を出ていきました。
やがて姉は彼と結婚しました。
二人は新婚生活を幸せにおくっていました。
でも姉は妹の事が気掛かりでした。
そんなある日の事。
夫が会社に出かけたまま行方不明になりました。
夫を心配する姉。
ある日姉の家に大きな荷物が届いた。
送り主を見ると妹の名前が・・
厳重に包まれた荷物を開けると一枚のカードが。
そこにはこう書かれていた。
「いつも半分コね」
慌てて包みを開けると、そこには半分にされた夫が入っていた。
2008年11月15日
内定辞退
バブルの時の話
ある学生が数社から内定をいただき、どの企業に入社するかで悩んでいた。
考えた末にB社に決め、他社の内定は辞退することにした。その際に一番言いづらかったのはA社で、人事の方とも仲が良く一緒に飲みに行ったりもしていた。
勇気を振り絞り内定辞退の旨を伝えると、今晩ご飯を食べに行こうと誘われた。人事の方は大変残念がっていたが、それほど怒ってはいなかったので学生は安心した。
そしてその晩、人事の方と居酒屋に入り二人はとりあえずビールを頼んだ。そして乾杯の際、人事は突然、学生にビールを頭からかけた。
そして「クリーニング代だ」と数千円を渡し、勘定も学生に任せて去っていった・・・・・・
この話には様々なバージョンが流布しており、頭からかけられるものが牛丼だったり、学生に報復する人事は某大手証券会社である場合が多い。
ある学生が数社から内定をいただき、どの企業に入社するかで悩んでいた。
考えた末にB社に決め、他社の内定は辞退することにした。その際に一番言いづらかったのはA社で、人事の方とも仲が良く一緒に飲みに行ったりもしていた。
勇気を振り絞り内定辞退の旨を伝えると、今晩ご飯を食べに行こうと誘われた。人事の方は大変残念がっていたが、それほど怒ってはいなかったので学生は安心した。
そしてその晩、人事の方と居酒屋に入り二人はとりあえずビールを頼んだ。そして乾杯の際、人事は突然、学生にビールを頭からかけた。
そして「クリーニング代だ」と数千円を渡し、勘定も学生に任せて去っていった・・・・・・
この話には様々なバージョンが流布しており、頭からかけられるものが牛丼だったり、学生に報復する人事は某大手証券会社である場合が多い。