2009年08月21日
マレー〇〇人
マレーシア人のA君とB君は、学生で、小さな部屋を共有していました。
8畳一間にキッチンとトイレがついたような感じの部屋です。
ある夜、いつものように勉強をし、テレビを見終えてそろそろ寝ようかと言うことになりました。戸締りをして、ベッドに入りました。
A君はあっという間に寝入ってしまったようですが、B君はなんだか気持ちがもやもやしてなかなか眠れなかったそうです。
ふと気がつくと、部屋の外、アパートの廊下で足音がしたので「うるさいなあ、こんな夜遅く、隣の人でも帰ってきたのかな」と思ったそうです。
しかしその足音はキィとA君とB君の部屋のドアを開けてゆっくりと中に入ってきたようなのです。鍵はかけたはずなのに。
B君は恐怖に駆られてただただベッドの中にうずくまり寝たふりをしていました。
最近アパート内で怖い話のうわさがあったのですが、これかと思ったそうです。
足音はベッドのすぐわきまで近づいてきて、こう言ったそうです。
「ひとりは寝ている」
「もうひとりは寝たふりをしている」
8畳一間にキッチンとトイレがついたような感じの部屋です。
ある夜、いつものように勉強をし、テレビを見終えてそろそろ寝ようかと言うことになりました。戸締りをして、ベッドに入りました。
A君はあっという間に寝入ってしまったようですが、B君はなんだか気持ちがもやもやしてなかなか眠れなかったそうです。
ふと気がつくと、部屋の外、アパートの廊下で足音がしたので「うるさいなあ、こんな夜遅く、隣の人でも帰ってきたのかな」と思ったそうです。
しかしその足音はキィとA君とB君の部屋のドアを開けてゆっくりと中に入ってきたようなのです。鍵はかけたはずなのに。
B君は恐怖に駆られてただただベッドの中にうずくまり寝たふりをしていました。
最近アパート内で怖い話のうわさがあったのですが、これかと思ったそうです。
足音はベッドのすぐわきまで近づいてきて、こう言ったそうです。
「ひとりは寝ている」
「もうひとりは寝たふりをしている」
2009年07月04日
初めて
入社4年目で初めての結婚記念日の日。社内でトラブルが発生した。
下手したら全員会社に泊まりになるかも知れないという修羅場なのに、結婚記念日なので帰らしてくださいとは絶対に言えなかった。
5時を回った頃、T課長がHを呼びつけ、封筒を渡して、
T課長
「これをK物産に届けろ」
と言う。K物産は、隣の県にある得意先で、今から車で出ても8時までに着けるかどうかすら分からない。
T課長
「届けたら直帰していいから」
と言うが、直帰も何も、K物産に届けて家まで帰ったら、きっと11時は過ぎるだろう。文句を言いたかったが、
H
「わかりました」
と言って封筒を預かった。中身を見ようとすると
T課長
「中身は車の中で見ろ。さっさと行け!」
とつれないT課長。
不満たらたらの声で
H
「行ってきます」
というと、課内の同情の目に送られて駐車場へ向かった。
車に乗り込み、封筒を開けると、一枚の紙切れが。
「結婚記念日おめでとう。今日はこのまま帰りなさい」
と書かれていた。
Hは会社に入って初めて泣いた。
下手したら全員会社に泊まりになるかも知れないという修羅場なのに、結婚記念日なので帰らしてくださいとは絶対に言えなかった。
5時を回った頃、T課長がHを呼びつけ、封筒を渡して、
T課長
「これをK物産に届けろ」
と言う。K物産は、隣の県にある得意先で、今から車で出ても8時までに着けるかどうかすら分からない。
T課長
「届けたら直帰していいから」
と言うが、直帰も何も、K物産に届けて家まで帰ったら、きっと11時は過ぎるだろう。文句を言いたかったが、
H
「わかりました」
と言って封筒を預かった。中身を見ようとすると
T課長
「中身は車の中で見ろ。さっさと行け!」
とつれないT課長。
不満たらたらの声で
H
「行ってきます」
というと、課内の同情の目に送られて駐車場へ向かった。
車に乗り込み、封筒を開けると、一枚の紙切れが。
「結婚記念日おめでとう。今日はこのまま帰りなさい」
と書かれていた。
Hは会社に入って初めて泣いた。
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12:14
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2009年06月29日
湖
T君は、現在22才の大学生ですが、高校2年生の時F湖まで歩いていけるところに同級の友達が住んでいて、彼のとこに2人の友達と自分合わせて3人で泊りにいったそうです。
そのF湖は、昔から何人もの人が亡くなられているそうで、あまり地元の人も行かないそうです。
そこへ4人そろってきもだめしに行こうということになり、夜2時ちょっとすぎにF湖まで歩いていったそうです。
そのF湖が見えるか見えないかぐらいのとこで小さな小屋があったそうです。
その中の一人が霊感に敏感なのにもかかわらず、小屋を蹴とばしてみたそうです。
3人が「アホ-、何やっとんや。」と、言った瞬間、3人の中の一人が突然一人でF湖に向かって歩き出したそうです。
みんなでその人を止めようとしたのですが、とてつもない力で3人をひっぱったそうです。
そして湖に落ちる瞬間その人は、「俺、なんでこんなとこにおるん。」と、正気に戻ったそうです。
3人でさっきあったことを伝えると、全然覚えがなかったそうです。
そして家まで4人で帰っていると後ろから人が付いて来る音がしたそうです。
4人で後ろを振り返ると5人の女性がついてくるそうで、近所の人だろうと軽気な気持ちで歩いていたら、音が更に増えたと思って後ろを振り返ると、更に人が増えて20人ほどの女性が付いてきていたそうです。
そしてその瞬間4人で走って逃げたそうです。
何とか家に着いたんですが、2階の窓を開けて下を見ると30人ぐらいの人がみんなこっちを見ていたそうです。
次の朝起きて部屋を見ると部屋の壁じゅうに血が染まっていたそうです。とのことです。
そのF湖は、昔から何人もの人が亡くなられているそうで、あまり地元の人も行かないそうです。
そこへ4人そろってきもだめしに行こうということになり、夜2時ちょっとすぎにF湖まで歩いていったそうです。
そのF湖が見えるか見えないかぐらいのとこで小さな小屋があったそうです。
その中の一人が霊感に敏感なのにもかかわらず、小屋を蹴とばしてみたそうです。
3人が「アホ-、何やっとんや。」と、言った瞬間、3人の中の一人が突然一人でF湖に向かって歩き出したそうです。
みんなでその人を止めようとしたのですが、とてつもない力で3人をひっぱったそうです。
そして湖に落ちる瞬間その人は、「俺、なんでこんなとこにおるん。」と、正気に戻ったそうです。
3人でさっきあったことを伝えると、全然覚えがなかったそうです。
そして家まで4人で帰っていると後ろから人が付いて来る音がしたそうです。
4人で後ろを振り返ると5人の女性がついてくるそうで、近所の人だろうと軽気な気持ちで歩いていたら、音が更に増えたと思って後ろを振り返ると、更に人が増えて20人ほどの女性が付いてきていたそうです。
そしてその瞬間4人で走って逃げたそうです。
何とか家に着いたんですが、2階の窓を開けて下を見ると30人ぐらいの人がみんなこっちを見ていたそうです。
次の朝起きて部屋を見ると部屋の壁じゅうに血が染まっていたそうです。とのことです。
2009年06月12日
夜警
あるフリーライターが、「幽霊が出る」という噂のある廃工場で泊まり込みの取材をしたときのこと。
現場に着くと夜になっていて、「いかにも」という雰囲気の工場なのだが門には初老の夜警さんがいた。
廃工場なのに夜警がいる・・・これは本当に何かあるな、と思ったそうです。
「ここで泊まり込みの取材をしたいのですが」
「泊まりで取材?何いってるんだ、君。この中では人が死んでるんだぞ。そんな馬鹿なことはやめなさい」
「いえ、私も仕事でどうしても取材したいのですが・・・」
「仕事というが、中に入れないのが私の仕事なんだ。あきらめて帰りなさい」
「いえ、どうか・・・」
「どういわれてもダメです。中に入ればたたりにあうぞっ!」
祟り、と聞いたときフリーライターは背筋がぞ~っとした。
しかし彼もプロ。
帰るふりをして夜警さんの死角になるところから塀をよじ登って中に入った。
工場内の倉庫のようなところに入り込んだ。
その倉庫内は不思議な雰囲気に満ちていた。
まず、工場内の倉庫なのになぜか壁に絵が飾ってある。
どうも人物画らしいが暗くてよくわからない。
夜が明けたら確認しよう、ということにしてしばらくすわっていると、足音がする。
さっきの夜警さんの巡回だな、と思った彼は倉庫内に置かれていたデスクの陰に隠れた。
夜警さんは怪しいと思ったのか、倉庫の回りを何周もしていたがやがて別の場所に移ったようだった。
ほっとしてデスクの陰から出てくると一瞬頭上にひらひら動くものが見える。
「っっっっっっ!!!!!」
遂に出たかと思ったが、それは倉庫の梁からさがるロープだった。
すっかり気が抜けてしまった彼はそのまま座り込み、持ち込んだ酒を飲みつつ「取材」を続けたが結局朝まで何も出なかった。
すっかり明るくなったので例の絵を確認にいったが、下の方にプレートがかかっていた。
「株式会社XXXXX 第4代社長 XXXXXXX」。これも関係がないらしい。
結構怖かったのに何の収穫も無しで、引き上げようとしたが夜警さんが昨夜「中で人が死んだ」と言っていたのを思い出して、せめて警備員さんにその辺の事情でも聞いておこうと、入ったときと同じコースでいったん外に出てから門の警備員さんのいるところまでいった。
「すいません、雑誌XXXのものですが、中で人が死んで幽霊がでるという話を聞いたものですから、取材させてください」
「ああ、そんな取材ですか・・・。いいでしょう。あれは私の同僚でした。家族を愛し、責任感の強いやつでねえ。ある日、初孫が生まれたって日に、 30分だけ持ち場を離れて病院まで行って生まれたばかりの孫の顔を見てきちまったんだ。で、運の悪いことにその30分に工場が窃盗にあってねえ。高価なレアメタルとか何とかってやつ、ごっそり持って行ちまったのさ。会社は結局工場に勤めてる労働者の首切りをして生き残りを計ったのだが、解雇されたやつが一家心中してねえ。その私の同僚ってやつがすごく気に病んで、とうとう首をつって死んじまったのさ。ここからは見えないんだけど向こう側にある倉庫の梁にロープをかけて・・・。ところであんた、この話はどこで聞いたの」
「・・・夜警の方に」
「えっ?ここには夜警なんていないけど・・・?」
現場に着くと夜になっていて、「いかにも」という雰囲気の工場なのだが門には初老の夜警さんがいた。
廃工場なのに夜警がいる・・・これは本当に何かあるな、と思ったそうです。
「ここで泊まり込みの取材をしたいのですが」
「泊まりで取材?何いってるんだ、君。この中では人が死んでるんだぞ。そんな馬鹿なことはやめなさい」
「いえ、私も仕事でどうしても取材したいのですが・・・」
「仕事というが、中に入れないのが私の仕事なんだ。あきらめて帰りなさい」
「いえ、どうか・・・」
「どういわれてもダメです。中に入ればたたりにあうぞっ!」
祟り、と聞いたときフリーライターは背筋がぞ~っとした。
しかし彼もプロ。
帰るふりをして夜警さんの死角になるところから塀をよじ登って中に入った。
工場内の倉庫のようなところに入り込んだ。
その倉庫内は不思議な雰囲気に満ちていた。
まず、工場内の倉庫なのになぜか壁に絵が飾ってある。
どうも人物画らしいが暗くてよくわからない。
夜が明けたら確認しよう、ということにしてしばらくすわっていると、足音がする。
さっきの夜警さんの巡回だな、と思った彼は倉庫内に置かれていたデスクの陰に隠れた。
夜警さんは怪しいと思ったのか、倉庫の回りを何周もしていたがやがて別の場所に移ったようだった。
ほっとしてデスクの陰から出てくると一瞬頭上にひらひら動くものが見える。
「っっっっっっ!!!!!」
遂に出たかと思ったが、それは倉庫の梁からさがるロープだった。
すっかり気が抜けてしまった彼はそのまま座り込み、持ち込んだ酒を飲みつつ「取材」を続けたが結局朝まで何も出なかった。
すっかり明るくなったので例の絵を確認にいったが、下の方にプレートがかかっていた。
「株式会社XXXXX 第4代社長 XXXXXXX」。これも関係がないらしい。
結構怖かったのに何の収穫も無しで、引き上げようとしたが夜警さんが昨夜「中で人が死んだ」と言っていたのを思い出して、せめて警備員さんにその辺の事情でも聞いておこうと、入ったときと同じコースでいったん外に出てから門の警備員さんのいるところまでいった。
「すいません、雑誌XXXのものですが、中で人が死んで幽霊がでるという話を聞いたものですから、取材させてください」
「ああ、そんな取材ですか・・・。いいでしょう。あれは私の同僚でした。家族を愛し、責任感の強いやつでねえ。ある日、初孫が生まれたって日に、 30分だけ持ち場を離れて病院まで行って生まれたばかりの孫の顔を見てきちまったんだ。で、運の悪いことにその30分に工場が窃盗にあってねえ。高価なレアメタルとか何とかってやつ、ごっそり持って行ちまったのさ。会社は結局工場に勤めてる労働者の首切りをして生き残りを計ったのだが、解雇されたやつが一家心中してねえ。その私の同僚ってやつがすごく気に病んで、とうとう首をつって死んじまったのさ。ここからは見えないんだけど向こう側にある倉庫の梁にロープをかけて・・・。ところであんた、この話はどこで聞いたの」
「・・・夜警の方に」
「えっ?ここには夜警なんていないけど・・・?」
2009年06月02日
いわく付き物件
Aさんが大学に合格したので大学の付近に越した時の話らしいのですが。
いわゆるいわく付き物件ってとこに入居したんです。
大家さんからはどんな事件があったのかを聞かない約束で。
かなりの格安で借りれたそうで、Aさんはとても喜んでいたのです。
そして引越し当日、友達のBさんとCさんに手伝ってもらい、そのアパートへ行ったのです。
部屋の間取り図しかみていなかったので不安だったのですが、リフォーム済みなのか、やけに小奇麗な部屋で安心したようです。
しかし、その部屋には似つかない三面鏡がおいてあったのです。
前住んでいた人が置いていったものなのかな? と思って気にせずに捨てることにしました。
3人で抱え外に出し部屋に戻った時、ギョッとしました。
壁には白いワンピースの女が書かれていたのです。
とても綺麗な絵だったのですが、彼女には足がかかれていないのです……。
B「気味が悪いね……」
A「なんで足を書いていないんだろう」
C「気持ち悪いけど壁塗り替えるわけにもいかないし、ポスターでもはっとけ」
Cさんの意見に賛同し、そのワンピースの女に見合う大きさのポスターを貼り付け、また淡々と片付けをはじめました。
そして夜、やっと片付けが終わって引越し祝いをし、気づけば深夜。
Bさんは帰っていきましたが、Cさんは酔いつぶれてしまいました。
二人はすぐ横になり眠りについたのですが……。
Cさんが足に激痛がはしり飛び起きたのです。
C「いってぇ、なんなんだよ」
A「どうした? おい、足」
Cさんの足首には赤い跡がついていたのです。
C「なんかいるよ、この部屋……」
A「まっさかぁ幽霊でもでるっての? とりあえず寝ようぜ。明日朝早いしさ」
C「……おれ、かえる」
びびったCさんは帰ってしまいました。
その日は何事も無く、そして数日たっても何もなかったのです。
後日、Cさんがびびってただけだとからかったりしていました。
そしてしばらくしてこのアパートでの生活になれた頃、Cさんが突然の死を迎えたのです。
死因は事故死だと言うのですがどうも不自然な死に方で、両足がなくなっているというのです。
違和感が残るもののAさんの葬式も終わり、ひさしぶりに部屋に帰ってみると、なにか空気が違っていました。
部屋を見渡すと、
(ポスターが破れかかっている? いったい誰が……)
そしてその切れ端から、だらりと赤い何かがすじ状に垂れていました。
(そんな、まさか……)
Aさんは覚悟を決めポスターをはがしました。
そこにはワンピースの女が微笑んでいました。
無かったはずの足と、真っ赤に染まったワンピースの中で……。
いわゆるいわく付き物件ってとこに入居したんです。
大家さんからはどんな事件があったのかを聞かない約束で。
かなりの格安で借りれたそうで、Aさんはとても喜んでいたのです。
そして引越し当日、友達のBさんとCさんに手伝ってもらい、そのアパートへ行ったのです。
部屋の間取り図しかみていなかったので不安だったのですが、リフォーム済みなのか、やけに小奇麗な部屋で安心したようです。
しかし、その部屋には似つかない三面鏡がおいてあったのです。
前住んでいた人が置いていったものなのかな? と思って気にせずに捨てることにしました。
3人で抱え外に出し部屋に戻った時、ギョッとしました。
壁には白いワンピースの女が書かれていたのです。
とても綺麗な絵だったのですが、彼女には足がかかれていないのです……。
B「気味が悪いね……」
A「なんで足を書いていないんだろう」
C「気持ち悪いけど壁塗り替えるわけにもいかないし、ポスターでもはっとけ」
Cさんの意見に賛同し、そのワンピースの女に見合う大きさのポスターを貼り付け、また淡々と片付けをはじめました。
そして夜、やっと片付けが終わって引越し祝いをし、気づけば深夜。
Bさんは帰っていきましたが、Cさんは酔いつぶれてしまいました。
二人はすぐ横になり眠りについたのですが……。
Cさんが足に激痛がはしり飛び起きたのです。
C「いってぇ、なんなんだよ」
A「どうした? おい、足」
Cさんの足首には赤い跡がついていたのです。
C「なんかいるよ、この部屋……」
A「まっさかぁ幽霊でもでるっての? とりあえず寝ようぜ。明日朝早いしさ」
C「……おれ、かえる」
びびったCさんは帰ってしまいました。
その日は何事も無く、そして数日たっても何もなかったのです。
後日、Cさんがびびってただけだとからかったりしていました。
そしてしばらくしてこのアパートでの生活になれた頃、Cさんが突然の死を迎えたのです。
死因は事故死だと言うのですがどうも不自然な死に方で、両足がなくなっているというのです。
違和感が残るもののAさんの葬式も終わり、ひさしぶりに部屋に帰ってみると、なにか空気が違っていました。
部屋を見渡すと、
(ポスターが破れかかっている? いったい誰が……)
そしてその切れ端から、だらりと赤い何かがすじ状に垂れていました。
(そんな、まさか……)
Aさんは覚悟を決めポスターをはがしました。
そこにはワンピースの女が微笑んでいました。
無かったはずの足と、真っ赤に染まったワンピースの中で……。
2009年05月27日
赤いもの
ある男性がホテルに泊まったときのことである。そこは仕事で訪れた見知らぬ土地であり、翌日も仕事があったため早々に床へついたそうです。
その夜、男性は息苦しくて目が覚めました。目を開けると目の前に枕がある。
『あぁ、そうか。知らない間にうつぶせになってたんだな。』
そう思い、目を閉じて再び仰向けになったそうです。すると、何かおかしい。妙な圧迫感を感じて体が動かない。なんだか顔が生暖かい。
『うわ、なんだ!?』と思って目を開けると、すぐ近くに赤いものが見える。
『何だろう?』それは、あまりに近くだったため最初はなんなのかわかりませんでした。しかし、目が慣れた瞬間、『これは人の唇だ!』と気付きました。
『ということは、誰かが俺のすぐ目の前で俺を覗き込んでるんだ!』
そう思ったとたん、その唇は白い歯を見せてニィィと笑ったそうです。男性はそのまま朝まで気を失っていたとか。
その夜、男性は息苦しくて目が覚めました。目を開けると目の前に枕がある。
『あぁ、そうか。知らない間にうつぶせになってたんだな。』
そう思い、目を閉じて再び仰向けになったそうです。すると、何かおかしい。妙な圧迫感を感じて体が動かない。なんだか顔が生暖かい。
『うわ、なんだ!?』と思って目を開けると、すぐ近くに赤いものが見える。
『何だろう?』それは、あまりに近くだったため最初はなんなのかわかりませんでした。しかし、目が慣れた瞬間、『これは人の唇だ!』と気付きました。
『ということは、誰かが俺のすぐ目の前で俺を覗き込んでるんだ!』
そう思ったとたん、その唇は白い歯を見せてニィィと笑ったそうです。男性はそのまま朝まで気を失っていたとか。
2009年05月23日
なぞなぞ
あるところに若いトラック運転手の男がいました。
男はよく働き、仕事が夜になることも多かったのでした。
会社に戻った日、男は同僚から奇妙な噂話を聞きました。
その話の内容はこういったものでした。
「○○県に向かう峠を夜に通ると、女の子の幽霊がでるそうだ。その女の子の霊は助手席に現れ、運転手に問題をかけてくる。答えられなければ運転手は殺される。問題はついつい間違えてしまうようなものを出してくる。友人の友人に聞いた」
といったものでした。
男は同僚の話を単なる都市伝説の類だと馬鹿にして、この話を信じようとしませんでした。
何日かして、男に○○県に向かう仕事が回って来ました。
しかも、他の仕事もこなさなければならない為、向かう時間はどうしても夜になりそうでした。
案の定、○○県へ向かうのは夜になってしまい、男は例の峠に差し掛かっていました。
しばらく走っていると、男は突然全身に鳥肌が立ってしまいました。
前の道を見ていた視界の中に異常なものが見えてしまったからです。
自分の隣、つまり助手席に女の子が座っている……! しかもこちらをじーっと見つめている!
男は恐怖にかられ助手席を見ることができませんでした。
すると、「ねぇ……」という小さな声が男の耳に聞こえてきました。
男はもう泣きそうになりながら「な……何?」と答えました。
「遊んでくれる?」
と女の子は聞いてきます。怖い……! 怖い!
男は言われるがままについ、「い、い、いいよ」と答えてしまいました。
女の子はクスクスと笑うと「じゃあ、なぞなぞね? 間違えたらだめだよ?」と言いました。
男は、しまった! と思ったのですが時既に遅かったのでした。
「りんごとバナナとスイカを載せたトラックが、ある山道を走っていました。やがてカーブに差し掛かりました。さて、何を落としてしまったでしょうか?」
男は振るえながらも内心助かったと思いました。なぜならこの問題を聞いたことがあったからです。
男は「ス、スピード!」と答えましたが、女の子はこう言いました。
「ふふ、残念ハズレでーす。正解はねえ
“いのち”だよ……」
男はよく働き、仕事が夜になることも多かったのでした。
会社に戻った日、男は同僚から奇妙な噂話を聞きました。
その話の内容はこういったものでした。
「○○県に向かう峠を夜に通ると、女の子の幽霊がでるそうだ。その女の子の霊は助手席に現れ、運転手に問題をかけてくる。答えられなければ運転手は殺される。問題はついつい間違えてしまうようなものを出してくる。友人の友人に聞いた」
といったものでした。
男は同僚の話を単なる都市伝説の類だと馬鹿にして、この話を信じようとしませんでした。
何日かして、男に○○県に向かう仕事が回って来ました。
しかも、他の仕事もこなさなければならない為、向かう時間はどうしても夜になりそうでした。
案の定、○○県へ向かうのは夜になってしまい、男は例の峠に差し掛かっていました。
しばらく走っていると、男は突然全身に鳥肌が立ってしまいました。
前の道を見ていた視界の中に異常なものが見えてしまったからです。
自分の隣、つまり助手席に女の子が座っている……! しかもこちらをじーっと見つめている!
男は恐怖にかられ助手席を見ることができませんでした。
すると、「ねぇ……」という小さな声が男の耳に聞こえてきました。
男はもう泣きそうになりながら「な……何?」と答えました。
「遊んでくれる?」
と女の子は聞いてきます。怖い……! 怖い!
男は言われるがままについ、「い、い、いいよ」と答えてしまいました。
女の子はクスクスと笑うと「じゃあ、なぞなぞね? 間違えたらだめだよ?」と言いました。
男は、しまった! と思ったのですが時既に遅かったのでした。
「りんごとバナナとスイカを載せたトラックが、ある山道を走っていました。やがてカーブに差し掛かりました。さて、何を落としてしまったでしょうか?」
男は振るえながらも内心助かったと思いました。なぜならこの問題を聞いたことがあったからです。
男は「ス、スピード!」と答えましたが、女の子はこう言いました。
「ふふ、残念ハズレでーす。正解はねえ
“いのち”だよ……」