2009年04月29日
ノック
ある高校生が受験のため部屋で猛勉強していたら夜中の二時頃に誰かが部屋のドアをコンコンとノックした。
『○○、夜食持ってきたからドア開けなさい』母親だった。○○クンはちょうど区切りの良いところで休憩したかったので、
『そこに置いといてくれ』
と言うとお母さんはトントンと階段を下りていった。
一時間後。また誰かが部屋をノックした。
『○○、おやつ持ってきたからドア開けなさい』やはり母親だった。
○○君はいい加減イライラしてきて、『オヤツなんていらねーよ!何回もノックすんな!』と叫んだ。すると、
『うるさい!いいからここ開けなさい!!開けろっ!開けろおぉぉ!!!!』
とキチガイのように母親が怒鳴り始めた。○○君は母親のかなりの迫力にビビってドアを開けようとしたがなんだか嫌な予感がしたため結局開けなかった。すると今度は涙声で、
『お願い……○○…ドア開けてぇ…お願いだから』と懇願してきた。
○○君が、『しつこいって!いい加減寝ろよ!』と言うと母親は『チッ』と舌打ちをして階段をトントンと降りていった。もはや勉強をする気が起きなくなった○○君はそのまま布団に入った。
翌朝、母親に昨日の文句を言うと、
『おかしいわね。昨日はあんたに夜食を持って行ったらすぐ寝たわよ。オヤツなんてしらないし』
『○○、夜食持ってきたからドア開けなさい』母親だった。○○クンはちょうど区切りの良いところで休憩したかったので、
『そこに置いといてくれ』
と言うとお母さんはトントンと階段を下りていった。
一時間後。また誰かが部屋をノックした。
『○○、おやつ持ってきたからドア開けなさい』やはり母親だった。
○○君はいい加減イライラしてきて、『オヤツなんていらねーよ!何回もノックすんな!』と叫んだ。すると、
『うるさい!いいからここ開けなさい!!開けろっ!開けろおぉぉ!!!!』
とキチガイのように母親が怒鳴り始めた。○○君は母親のかなりの迫力にビビってドアを開けようとしたがなんだか嫌な予感がしたため結局開けなかった。すると今度は涙声で、
『お願い……○○…ドア開けてぇ…お願いだから』と懇願してきた。
○○君が、『しつこいって!いい加減寝ろよ!』と言うと母親は『チッ』と舌打ちをして階段をトントンと降りていった。もはや勉強をする気が起きなくなった○○君はそのまま布団に入った。
翌朝、母親に昨日の文句を言うと、
『おかしいわね。昨日はあんたに夜食を持って行ったらすぐ寝たわよ。オヤツなんてしらないし』
2009年04月28日
パチンコの玉
バスの中でサラリーマンが二人話してたんだ
A『昨日、子供に「パチンコの玉って何でできてるの?」って聞かれたんだよ』
B『へぇ?なんて答えたんだ?』
A『「【金】を【失】うと書いて【鉄】だ」』
A『昨日、子供に「パチンコの玉って何でできてるの?」って聞かれたんだよ』
B『へぇ?なんて答えたんだ?』
A『「【金】を【失】うと書いて【鉄】だ」』
2009年04月24日
一人多い
大学生のAは人をからかうのが好きで、例えばレストランに仲間4人で入り、店員が「4名様ですね~」と言うとAは「良く見ろよ、5人だろ~!」と言って脅かすのだ。 けっこうしつこくやるので、Aには本当に何か見えるんじゃないかと思うけれど、Aは人の反応を見て「うそだよー」とゲラゲラ笑う。
まわりの友達もなんども注意するけど一向にやめないのだ。
いつも仲間とつるんで飯を食べていたAは、たまには一人で食べようと、近くのファミレスに入った。Aは窓際の席に座った。 ウエイトレスが来て水の入ったコップをAの前に置いた。 そしてAの向い側にも置いた。誰もいないのに。Aは「あれ?」と思った。
「もしかしたらここに先に誰か座ってたのかも。それかウエイトレスが単に間違えたんだ。誰か来たらそのときどけばいいさ。」
ウエイトレスがオーダーを取りに来た。Aはナポリタンを注文した。 店には他の客はいなくなってしまったので、Aはやっぱり水はウエイトレスの間違いだと思った。 しばらくしてナポリタンがAの前に置かれた。
そしてAの向い側にも‥。Aは激怒してウエイトレスに言った。
「なんでオレ一人しかいないのに、2つも出すんだ!?」
ウエイトレスはびっくりして
「あれ?さっきは二人いたのに。」
レジにいた店員もAと入って来たのは二人だったと言う。 Aは非常に憤慨して店を出てしまった。Aは怒りつつも自分がいつもやっているいたづらをやり返されたようで、もうこんなたちの悪いことは止めようと心に決めた。 しかし、それが始まりだった。Aが店に入ると今度は店員の方が必ず一人多く間違えるのだ。それは、始めての店でも、旅行先の店でも、誰と行っても。満員電車の中にもかかわらず、Aの前だけ一人分空くようにもなった。
「もう一人の誰かがオレについてくる‥」
Aは外にでられなくなった。ノイローゼ気味になり、体重も減り、別人のようになってしまった。
数カ月もAはその生活を続けていた。
外にでられない、という事ではなく、「もうひとりの誰か」と接しないという生活である。
Aはこんなに時間がたったんだから、もう「誰か」はどこかへ行ったかもしれないと思い、久しぶりに外を歩いてみた。久しぶりの外は気持ちよかった。 Aはそのままレストランに入った。レストランの中はわりと人もいて、明るい感じだった。Aは普通の席はまだ少し抵抗があるので誰もいないカウンターに座った。 自分がなんでこんなことで悩んでいたんだろうと思わせるくらいすがすがしい気持ちだった。
「いらっしゃいませ」
店員がカウンターのAの前に水を置いた。 そしてAの横にも、その横にも、その横もその横もその横も水を置いたのだった‥‥!
まわりの友達もなんども注意するけど一向にやめないのだ。
いつも仲間とつるんで飯を食べていたAは、たまには一人で食べようと、近くのファミレスに入った。Aは窓際の席に座った。 ウエイトレスが来て水の入ったコップをAの前に置いた。 そしてAの向い側にも置いた。誰もいないのに。Aは「あれ?」と思った。
「もしかしたらここに先に誰か座ってたのかも。それかウエイトレスが単に間違えたんだ。誰か来たらそのときどけばいいさ。」
ウエイトレスがオーダーを取りに来た。Aはナポリタンを注文した。 店には他の客はいなくなってしまったので、Aはやっぱり水はウエイトレスの間違いだと思った。 しばらくしてナポリタンがAの前に置かれた。
そしてAの向い側にも‥。Aは激怒してウエイトレスに言った。
「なんでオレ一人しかいないのに、2つも出すんだ!?」
ウエイトレスはびっくりして
「あれ?さっきは二人いたのに。」
レジにいた店員もAと入って来たのは二人だったと言う。 Aは非常に憤慨して店を出てしまった。Aは怒りつつも自分がいつもやっているいたづらをやり返されたようで、もうこんなたちの悪いことは止めようと心に決めた。 しかし、それが始まりだった。Aが店に入ると今度は店員の方が必ず一人多く間違えるのだ。それは、始めての店でも、旅行先の店でも、誰と行っても。満員電車の中にもかかわらず、Aの前だけ一人分空くようにもなった。
「もう一人の誰かがオレについてくる‥」
Aは外にでられなくなった。ノイローゼ気味になり、体重も減り、別人のようになってしまった。
数カ月もAはその生活を続けていた。
外にでられない、という事ではなく、「もうひとりの誰か」と接しないという生活である。
Aはこんなに時間がたったんだから、もう「誰か」はどこかへ行ったかもしれないと思い、久しぶりに外を歩いてみた。久しぶりの外は気持ちよかった。 Aはそのままレストランに入った。レストランの中はわりと人もいて、明るい感じだった。Aは普通の席はまだ少し抵抗があるので誰もいないカウンターに座った。 自分がなんでこんなことで悩んでいたんだろうと思わせるくらいすがすがしい気持ちだった。
「いらっしゃいませ」
店員がカウンターのAの前に水を置いた。 そしてAの横にも、その横にも、その横もその横もその横も水を置いたのだった‥‥!
2009年04月23日
階上の子供たち
自動車事故にあって鞭打ち症になったAさんは、仕事もできなさそうなので、会社を一週間ほど休むことにした。
Aさんは結婚しているが、奥さんは働いてて、昼間は一人だった。最初の数日は気楽だったが、さすがに3日目くらいになると暇をもてあましてきた。それでも、どこかへ出かけるには体がつらいので家でじっとしていなければならなかった。
そんなある日、お昼も過ぎた頃、ぼんやりとテレビを見ていると、上の階の部屋からドスンドスンと音がして、子どものはしゃぐ声が聞こえてきた。学校が休みなのかと、いぶかしく思ったけれど、気にもとめなかった。そして翌日も昼頃から子どもの声が聞こえてきた。どうやら上の家には子どもが2人いるようだ。
Aさんが住んでいるのは、大規模なマンション住宅地だが、昼間は意外とひっそりとしており、子どもたちの声は階下のAさんのところにもよく聞こえた。しかし、うるさく感じることもなく、むしろ退屈さと団地の気味の悪い静けさを紛らしてくれるので、ありがたかった。そして翌日、暇をもてあまし、昼食を作る気もうせたAさんはピザを注文した。
30分ほどでやってきたピザは、思ったより量が多く、Aさんは結局、まる一枚残してしまった。普通なら奥さんのために、とっておくのだが、ふと階上の子どもたちのことを思い出し、親切心も手伝ってAさんは、上でに持っていってやることにした。 Aさんは自分の真上の部屋に誰が住んでいるのか知らなかったが、呼び鈴を押した。気配を感じたが、応答がない。
もう一度呼び鈴を押した。のぞき窓から見られているような気がした。かすかに
「どなたですか…」
という声がドアのむこうからした。 Aさんは、階下のものであること、ピザがあまったのでもらってほしいことを、話すと、ドアがかすかに開いた。
家の中はやけに暗かった。 5センチほどのすきまから女性が顔を半分のぞかせた。女性はひややかに言った。
「ありがとうございます。でもいりません。」
うす暗くて顔の表情がよく見えない。 Aさんは急に自分が場違いなところにいるような気がしてきたが、もう一度、わけを話し、子どもたちにあげてくれるよう頼んだ。
ドアのすきまからなまあたたかい空気が流れてきた。嫌なにおいがする。ふと、女性の顔の下に、子どもの顔がふたつ並んだ。ドアはほんのわずかに開いたまま。 2人の子どものうつろな目がこっちをじっと見ている。三人の顔がたて一列に並んでいる。
「じゃあ…そう…いただくわ」
Aさんはドアのすきまにピザの箱を入れると、すっと真横から手がのびてきてうけとった。 3つの顔はドアのすきまからAさんを見つめている。
「ありがとう…」
かすかな声が聞こえた。 Aさんはそそくさと退散した。気味が悪かった。何かが違和感が頭の片隅にあった。子どもの顔が脳裏に焼き付いている。
顔…
背中がぞくぞく震えだした。
…顔、ならんだ…
足早になる。いっこくもあの家から遠ざかりたかった。
エレベーターがこない。
…ならんだ…縦に…
ボタンを何度も押すがいっこうに来る気配にない。
非常階段にむかう。ひどく頭痛がした。吐き気もする。非常階段の重い扉をあけるとき、Aさんは背中に視線を感じた。ふりむくと、10メートルほどむこうの廊下の角に、3人の顔があった。ドアのすきまから見たときと同じように、顔を半分だけだして、うつろな目で、こちらを見つめている。冷え冷えした真昼のマンションの廊下にさしこむ光は、3人の顔をきれいに照らし出した。
Aさんは首周りのギブスもかまわず階段を駆け下りだした。普段は健康のためエレベーターを使わずいっきに4階まで階段を駆け上がることもあるAさんだが、地上までがとほうもなく長く感じられた。
……縦にならんだ顔……ありえない…
…からだが…ない…
そして、顔のうしろにあった奇妙なものは…
頭を…支える…手…
そのあとAさんは近くのコンビ二で警察を呼んでもらった。警察の大捜査によれば、Aさんの階上の家では、その家の母親と子どもの死体がふろおけの中からみつかった。死体には首がなかった。首はのこぎりで切断されており死後3日ほどたっていた。その日のうちに、夫が指名手配され、やがて同じ建物内で隠れているところを逮捕された。母親と子どもの首もその男が一緒に持っていた。男が発見されたのは、彼の家ではなかった。警官が血痕をたどっていったところ彼が隠れているのを見つけたのだった。
Aさんは結婚しているが、奥さんは働いてて、昼間は一人だった。最初の数日は気楽だったが、さすがに3日目くらいになると暇をもてあましてきた。それでも、どこかへ出かけるには体がつらいので家でじっとしていなければならなかった。
そんなある日、お昼も過ぎた頃、ぼんやりとテレビを見ていると、上の階の部屋からドスンドスンと音がして、子どものはしゃぐ声が聞こえてきた。学校が休みなのかと、いぶかしく思ったけれど、気にもとめなかった。そして翌日も昼頃から子どもの声が聞こえてきた。どうやら上の家には子どもが2人いるようだ。
Aさんが住んでいるのは、大規模なマンション住宅地だが、昼間は意外とひっそりとしており、子どもたちの声は階下のAさんのところにもよく聞こえた。しかし、うるさく感じることもなく、むしろ退屈さと団地の気味の悪い静けさを紛らしてくれるので、ありがたかった。そして翌日、暇をもてあまし、昼食を作る気もうせたAさんはピザを注文した。
30分ほどでやってきたピザは、思ったより量が多く、Aさんは結局、まる一枚残してしまった。普通なら奥さんのために、とっておくのだが、ふと階上の子どもたちのことを思い出し、親切心も手伝ってAさんは、上でに持っていってやることにした。 Aさんは自分の真上の部屋に誰が住んでいるのか知らなかったが、呼び鈴を押した。気配を感じたが、応答がない。
もう一度呼び鈴を押した。のぞき窓から見られているような気がした。かすかに
「どなたですか…」
という声がドアのむこうからした。 Aさんは、階下のものであること、ピザがあまったのでもらってほしいことを、話すと、ドアがかすかに開いた。
家の中はやけに暗かった。 5センチほどのすきまから女性が顔を半分のぞかせた。女性はひややかに言った。
「ありがとうございます。でもいりません。」
うす暗くて顔の表情がよく見えない。 Aさんは急に自分が場違いなところにいるような気がしてきたが、もう一度、わけを話し、子どもたちにあげてくれるよう頼んだ。
ドアのすきまからなまあたたかい空気が流れてきた。嫌なにおいがする。ふと、女性の顔の下に、子どもの顔がふたつ並んだ。ドアはほんのわずかに開いたまま。 2人の子どものうつろな目がこっちをじっと見ている。三人の顔がたて一列に並んでいる。
「じゃあ…そう…いただくわ」
Aさんはドアのすきまにピザの箱を入れると、すっと真横から手がのびてきてうけとった。 3つの顔はドアのすきまからAさんを見つめている。
「ありがとう…」
かすかな声が聞こえた。 Aさんはそそくさと退散した。気味が悪かった。何かが違和感が頭の片隅にあった。子どもの顔が脳裏に焼き付いている。
顔…
背中がぞくぞく震えだした。
…顔、ならんだ…
足早になる。いっこくもあの家から遠ざかりたかった。
エレベーターがこない。
…ならんだ…縦に…
ボタンを何度も押すがいっこうに来る気配にない。
非常階段にむかう。ひどく頭痛がした。吐き気もする。非常階段の重い扉をあけるとき、Aさんは背中に視線を感じた。ふりむくと、10メートルほどむこうの廊下の角に、3人の顔があった。ドアのすきまから見たときと同じように、顔を半分だけだして、うつろな目で、こちらを見つめている。冷え冷えした真昼のマンションの廊下にさしこむ光は、3人の顔をきれいに照らし出した。
Aさんは首周りのギブスもかまわず階段を駆け下りだした。普段は健康のためエレベーターを使わずいっきに4階まで階段を駆け上がることもあるAさんだが、地上までがとほうもなく長く感じられた。
……縦にならんだ顔……ありえない…
…からだが…ない…
そして、顔のうしろにあった奇妙なものは…
頭を…支える…手…
そのあとAさんは近くのコンビ二で警察を呼んでもらった。警察の大捜査によれば、Aさんの階上の家では、その家の母親と子どもの死体がふろおけの中からみつかった。死体には首がなかった。首はのこぎりで切断されており死後3日ほどたっていた。その日のうちに、夫が指名手配され、やがて同じ建物内で隠れているところを逮捕された。母親と子どもの首もその男が一緒に持っていた。男が発見されたのは、彼の家ではなかった。警官が血痕をたどっていったところ彼が隠れているのを見つけたのだった。
2009年04月22日
警備会社
ある一人暮らしの老人宅から救急信号が警備会社に入った。この老人は警備会社の契約先で、救急ボタンを設置してあり、これを押すと電話回線を通じて警備会社に連絡がいくシステムになっていた。警備会社の隊員がかけつけ、家にはいると中には誰もおらず妙に綺麗にかたずいていた。
不思議に思いながらも契約時に登録してあった老人の息子宅に隊員が状況を説明のために電話をすると息子はびっくりしてこういった、
『母は先週亡くなっていてその家は無人のはずですよ』と。
不思議に思いながらも契約時に登録してあった老人の息子宅に隊員が状況を説明のために電話をすると息子はびっくりしてこういった、
『母は先週亡くなっていてその家は無人のはずですよ』と。
2009年04月16日
天使
娘
「ねえ、ママ。この前、天使には羽があってお空を飛べるといったわよね」
母
「ええ、言ったわよ」
娘
「さっきパパの会社にお弁当届けに行ったでしょ?ママがトイレに入っている時、パパがお席に座った綺麗なおネエちゃんに”今日も君は天使のようだ”と言ってたわよ。あのおネエちゃん、いつお空を飛ぶんでしょうね?」
母
「……明日よ」
「ねえ、ママ。この前、天使には羽があってお空を飛べるといったわよね」
母
「ええ、言ったわよ」
娘
「さっきパパの会社にお弁当届けに行ったでしょ?ママがトイレに入っている時、パパがお席に座った綺麗なおネエちゃんに”今日も君は天使のようだ”と言ってたわよ。あのおネエちゃん、いつお空を飛ぶんでしょうね?」
母
「……明日よ」
2009年04月14日
何にために?
深夜、コンビニに行って帰る途中で知らない男に声をかけられた。
タキシードっぽい黒い服を着ていて、ネクタイが赤と白のストライプだった。
「こんばんは。」
男が言ったので、kも軽く会釈した。
外灯まで10メートルくらいあったので、k達の周りは薄暗い。
その表情まで確認できなかったが、kが通り過ぎようとすると男が言った。
「ちょっと、すみません。少し血を分けて貰えませんか?」
kが「えっ?」と思って振り返ると、男は笑顔の様だった。
言い知れぬ恐怖に走り去ると、後ろから男の声が聞こえた。
「待て!」
振り返らずに家まで駆け抜け、外を確認したが男はいなかった。
タキシードっぽい黒い服を着ていて、ネクタイが赤と白のストライプだった。
「こんばんは。」
男が言ったので、kも軽く会釈した。
外灯まで10メートルくらいあったので、k達の周りは薄暗い。
その表情まで確認できなかったが、kが通り過ぎようとすると男が言った。
「ちょっと、すみません。少し血を分けて貰えませんか?」
kが「えっ?」と思って振り返ると、男は笑顔の様だった。
言い知れぬ恐怖に走り去ると、後ろから男の声が聞こえた。
「待て!」
振り返らずに家まで駆け抜け、外を確認したが男はいなかった。