2008年10月31日
開けてくれ(2)
A子とB夫、C子とD夫の2組のカップルが、夏休みを利用して湖畔のコテージに宿泊しに行くことになった。
仕事の都合などからまずA子が一人で先に現地に入り食事の支度をし、あとからC子とD夫が車で、B夫がバイクでそれぞれ行くことに決まる。
A子がコテージですっかり食事の支度を整え終えた頃、まずC子とD夫がやってきた。
ところが、なぜか二人とも深刻な表情をしている。
二人の話によるとB夫はここに来る途中に事故を起こし死んでしまったというのだ。
泣き崩れるA子。
3人はひとまずここで一泊し、翌日に帰ることにした。
その日の深夜、ドアを激しく叩く音が3人を目覚めさせる。
ドアの向こうから荒々しいB夫の声が聞こえた。
「A子!ここにいるんだろA子!ここを開けてくれ」
開けようとするA子を二人が静止する。
あれは死んだB夫がA子を迎えに来たのだ、開けてはならないと。
しかし、B夫の必死の呼びかけに心を動かされたA子は二人を振り払いドアを開け、B夫に向かってこう言った。
「B夫、ごめん。私行けないわ。
お願い、気づいて。あなたはもう死んでいるのよ」
「死んでいるのはそいつらだぞ!
事故で死んだのは俺じゃない。C子とD夫だ!」
驚いたA子が振り向くと、そこにはもうC子とD夫の姿は無かった。
仕事の都合などからまずA子が一人で先に現地に入り食事の支度をし、あとからC子とD夫が車で、B夫がバイクでそれぞれ行くことに決まる。
A子がコテージですっかり食事の支度を整え終えた頃、まずC子とD夫がやってきた。
ところが、なぜか二人とも深刻な表情をしている。
二人の話によるとB夫はここに来る途中に事故を起こし死んでしまったというのだ。
泣き崩れるA子。
3人はひとまずここで一泊し、翌日に帰ることにした。
その日の深夜、ドアを激しく叩く音が3人を目覚めさせる。
ドアの向こうから荒々しいB夫の声が聞こえた。
「A子!ここにいるんだろA子!ここを開けてくれ」
開けようとするA子を二人が静止する。
あれは死んだB夫がA子を迎えに来たのだ、開けてはならないと。
しかし、B夫の必死の呼びかけに心を動かされたA子は二人を振り払いドアを開け、B夫に向かってこう言った。
「B夫、ごめん。私行けないわ。
お願い、気づいて。あなたはもう死んでいるのよ」
「死んでいるのはそいつらだぞ!
事故で死んだのは俺じゃない。C子とD夫だ!」
驚いたA子が振り向くと、そこにはもうC子とD夫の姿は無かった。
2008年10月29日
開けてくれ(1)
子とB夫、C子とD夫の2組のカップルが、夏休みを利用して一緒に旅行をすることにした。
B夫は仕事の都合で出発が遅れそうとのことなので、A子はC子とともにD夫の運転する車に乗り込み、先に目的地のホテルへと向かう。
道中、A子はC子やD夫と他愛のない話をして盛り上がっていたのだが、車が山道に差し掛かった頃に急に睡魔に襲われ、深い眠りに落ちていった。
A子が目覚めると、そこはどうやらホテルの一室。
知らない間に目的地に着いてしまったらしい。
辺りを見まわすと深刻な表情のC子とD夫が自分のことを見つめている。
D夫は重々しく口を開いた。
「目が覚めたかい?実は・・・とても残念な知らせがあるんだ。
どうか心を落ちつけて、ショックを受けないようにして欲しい。
さっき地元の病院から電話があった。
B夫はここに向かう途中に崖から転落して病院に運び込まれ・・・たった今、息を引き取ったそうだ」
あまりに突然の知らせ。
A子は驚きで頭の中が真っ白になり、「嘘でしょ・・・」とだけ尋ねるのがやっとであった。
「私たちも嘘であって欲しいとどんなに願ったか。でも、これは事実なのよ」
C子が涙ながらにA子に語った。
もう夜も遅かったため病院へは明日行くことにし、その日はみんな早めに眠りにつくことに決まる。
A子があまりに大きなショックを受けているようであったため、C子もD夫も今日は一晩中A子の側にいると約束をした。
その日の夜遅く。
A子が一睡もできぬままに過ごしていると、
「ズリッ、ズリッ」
廊下から何かを引きずるような音が聞こえてきた。
音はだんだんA子たちがいる部屋に近づいてくる。
やがて、音が扉のすぐ前まで迫り
「ドン、ドン」
ドアを誰かがノックする音、そして聞き覚えのある声が響いてきた。
「A子、A子!頼むから返事をしてくれ」
この声は・・・B夫だ!
A子は起き上がり扉に駆け寄ろうとしたが、誰かに手を掴まれてそれを阻まれる。
見ると厳しい表情のD夫がしっかりとA子の手を握って離さない。
C子も不安そうな表情でA子を見つめている。
二人ともA子同様、眠れぬ夜を過ごしていたのだ。
D夫が強い口調でA子に言った。
「A子、行っちゃだめだ。
B夫はきっと君を迎えに来たんだ。
もし扉を開けたら、君まで死んでしまう!」
それでも扉の方へ行こうとするA子に向かい、C子も涙ながらに訴えた。
「ダメよ、A子。
行ったらもう戻れないわ。
B夫はもう私たちと同じ世界の人間じゃないの。
B夫はもう死んだのよ!」
躊躇するA子。
その時、再び強く扉が叩かれた。
「頼む、A子。
お願いだ・・・開けてくれ。
俺は、俺はおまえなしじゃダメなんだ。
お願いだ、A子。お願いだ・・・」
A子は二人を振り払い、涙ながらにこう言った。
「ごめん。二人とも、ごめん。
私もB夫なしじゃ生きていけない。
B夫がいない世界で生きるぐらいなら、B夫と一緒に向こうの世界へ・・・」
A子は扉に駆け寄ると鍵を外し、力いっぱいに扉を押し開けた。
まばゆい光が部屋の中に溢れた・・・
「A子、お願いだ。開けてくれ。
目を開けてくれ・・・」
B夫の声がすぐ近くで響いている。
A子は目を開き辺りを見まわした。
そこは病院の一室。
どうやらA子は病室のベッドに寝ているらしい。
A子の目の前にはB夫の顔が、涙で目を真っ赤にしたB夫の顔が見える。
「A子・・・」
B夫はそれだけをやっと口に出すと、A子をしっかりと抱きしめた。
聞くとA子たちを乗せた車はホテルへ向かう途中に崖から転落。
A子はすぐに病院に運び込まれたが、一晩の間生死の境をさまよっていたらしい。
「それから・・・C子とD夫は死んだよ。
病院に運び込まれた時には、もう手遅れだった」
B夫は言いにくそうにそれだけをA子に告げた。
A子が生死の境をさまよっている時、夢の中に現れたC子とD夫はA子を道づれにしようとしていたのであろうか。
今となっては知るすべはない。
B夫は仕事の都合で出発が遅れそうとのことなので、A子はC子とともにD夫の運転する車に乗り込み、先に目的地のホテルへと向かう。
道中、A子はC子やD夫と他愛のない話をして盛り上がっていたのだが、車が山道に差し掛かった頃に急に睡魔に襲われ、深い眠りに落ちていった。
A子が目覚めると、そこはどうやらホテルの一室。
知らない間に目的地に着いてしまったらしい。
辺りを見まわすと深刻な表情のC子とD夫が自分のことを見つめている。
D夫は重々しく口を開いた。
「目が覚めたかい?実は・・・とても残念な知らせがあるんだ。
どうか心を落ちつけて、ショックを受けないようにして欲しい。
さっき地元の病院から電話があった。
B夫はここに向かう途中に崖から転落して病院に運び込まれ・・・たった今、息を引き取ったそうだ」
あまりに突然の知らせ。
A子は驚きで頭の中が真っ白になり、「嘘でしょ・・・」とだけ尋ねるのがやっとであった。
「私たちも嘘であって欲しいとどんなに願ったか。でも、これは事実なのよ」
C子が涙ながらにA子に語った。
もう夜も遅かったため病院へは明日行くことにし、その日はみんな早めに眠りにつくことに決まる。
A子があまりに大きなショックを受けているようであったため、C子もD夫も今日は一晩中A子の側にいると約束をした。
その日の夜遅く。
A子が一睡もできぬままに過ごしていると、
「ズリッ、ズリッ」
廊下から何かを引きずるような音が聞こえてきた。
音はだんだんA子たちがいる部屋に近づいてくる。
やがて、音が扉のすぐ前まで迫り
「ドン、ドン」
ドアを誰かがノックする音、そして聞き覚えのある声が響いてきた。
「A子、A子!頼むから返事をしてくれ」
この声は・・・B夫だ!
A子は起き上がり扉に駆け寄ろうとしたが、誰かに手を掴まれてそれを阻まれる。
見ると厳しい表情のD夫がしっかりとA子の手を握って離さない。
C子も不安そうな表情でA子を見つめている。
二人ともA子同様、眠れぬ夜を過ごしていたのだ。
D夫が強い口調でA子に言った。
「A子、行っちゃだめだ。
B夫はきっと君を迎えに来たんだ。
もし扉を開けたら、君まで死んでしまう!」
それでも扉の方へ行こうとするA子に向かい、C子も涙ながらに訴えた。
「ダメよ、A子。
行ったらもう戻れないわ。
B夫はもう私たちと同じ世界の人間じゃないの。
B夫はもう死んだのよ!」
躊躇するA子。
その時、再び強く扉が叩かれた。
「頼む、A子。
お願いだ・・・開けてくれ。
俺は、俺はおまえなしじゃダメなんだ。
お願いだ、A子。お願いだ・・・」
A子は二人を振り払い、涙ながらにこう言った。
「ごめん。二人とも、ごめん。
私もB夫なしじゃ生きていけない。
B夫がいない世界で生きるぐらいなら、B夫と一緒に向こうの世界へ・・・」
A子は扉に駆け寄ると鍵を外し、力いっぱいに扉を押し開けた。
まばゆい光が部屋の中に溢れた・・・
「A子、お願いだ。開けてくれ。
目を開けてくれ・・・」
B夫の声がすぐ近くで響いている。
A子は目を開き辺りを見まわした。
そこは病院の一室。
どうやらA子は病室のベッドに寝ているらしい。
A子の目の前にはB夫の顔が、涙で目を真っ赤にしたB夫の顔が見える。
「A子・・・」
B夫はそれだけをやっと口に出すと、A子をしっかりと抱きしめた。
聞くとA子たちを乗せた車はホテルへ向かう途中に崖から転落。
A子はすぐに病院に運び込まれたが、一晩の間生死の境をさまよっていたらしい。
「それから・・・C子とD夫は死んだよ。
病院に運び込まれた時には、もう手遅れだった」
B夫は言いにくそうにそれだけをA子に告げた。
A子が生死の境をさまよっている時、夢の中に現れたC子とD夫はA子を道づれにしようとしていたのであろうか。
今となっては知るすべはない。
2008年10月27日
助けを呼ぶ声
ある夜、医者はノックの音に起こされた。外に出てみると、コートを来た女の子が立っていた。
「母親が病気なんです」
医者はその女の子の家に言ってみると、母親は非常に危険な状況であったが、回復させることができた。
「あなたのお子さんが呼んでくれたんですよ」
医者は言った。
「そのに掛かっている赤いコートを着てた」
母親は驚き、
「そんなはずは…あの子は3ヶ月前に死んだのに」
「母親が病気なんです」
医者はその女の子の家に言ってみると、母親は非常に危険な状況であったが、回復させることができた。
「あなたのお子さんが呼んでくれたんですよ」
医者は言った。
「そのに掛かっている赤いコートを着てた」
母親は驚き、
「そんなはずは…あの子は3ヶ月前に死んだのに」
2008年10月26日
夜景撮影

ある男がホテルの窓から見える美しい夜景を、カメラで撮影していたときのことだ。
男がシャッターを切ろうとした瞬間、不意に目の前を何か白いものが落ちていった。
しばらくすると、ホテルの下に救急車やパトカーのサイレンが集まってくる。
どうやら誰かがホテルの上から飛び降りたらしい。
男はぞっとした。もしかすると、飛び降りた見知らぬ誰かの姿を、カメラに収めてしまったかもしれないと思ったからだ。
それからしばらくして、男は例の写真を現像に出した。
彼の予想通り、そこには窓の外を死へと向かって落下して行く若い女性の姿が写っている。
だが、彼を何よりも驚かせたのは、その女の表情だ。女はカメラの方をじっと見つめながら、にやりと不気味な笑みを口元に浮かべていたのだ。
2008年10月25日
ありがとう
その女の子は学生時代、友人と二人で沖縄旅行に出かけた
レンタカーを借りて車で沖縄中をめぐるという計画で、いろいろな名所をドライブしていた
あるところで、ヒッチハイクをしている女性を見つけた
見ると歳は自分たちと同じ大学生くらいで、明るくて元気そうな女の子で、どうやら一人旅をしているらしい
旅の仲間は多いほうがいいと思った、女の子たちはその女性を乗せてあげることにした
ヒッチハイクをしていた女の子は見かけどおり明るくてよくしゃべって、車内はとてもにぎやかになった
車で1時間くらいの距離のところに、地元の人には良く知られた海がきれいに見える崖があるらしく、その女の子はそこに連れていって欲しいといって、3人は車でその崖に向かうことにした
その女の子は本当に明るくて、3人はすぐに昔からの友達のように打ち解けることができた
おしゃべりを楽しみながら、その崖までたどり着いた時
「ここで降ろして」
ヒッチハイクの女の子はそういって崖の少し手前で車を降り、満面の笑顔で
「ありがとう」
と言って、いきなり崖のほうへ全速力で駆け出し、そのまま崖の上から飛び降りた
一瞬のことで2人は何もすることができなかった
レンタカーを借りて車で沖縄中をめぐるという計画で、いろいろな名所をドライブしていた
あるところで、ヒッチハイクをしている女性を見つけた
見ると歳は自分たちと同じ大学生くらいで、明るくて元気そうな女の子で、どうやら一人旅をしているらしい
旅の仲間は多いほうがいいと思った、女の子たちはその女性を乗せてあげることにした
ヒッチハイクをしていた女の子は見かけどおり明るくてよくしゃべって、車内はとてもにぎやかになった
車で1時間くらいの距離のところに、地元の人には良く知られた海がきれいに見える崖があるらしく、その女の子はそこに連れていって欲しいといって、3人は車でその崖に向かうことにした
その女の子は本当に明るくて、3人はすぐに昔からの友達のように打ち解けることができた
おしゃべりを楽しみながら、その崖までたどり着いた時
「ここで降ろして」
ヒッチハイクの女の子はそういって崖の少し手前で車を降り、満面の笑顔で
「ありがとう」
と言って、いきなり崖のほうへ全速力で駆け出し、そのまま崖の上から飛び降りた
一瞬のことで2人は何もすることができなかった
2008年10月25日
なんちゃっておじさん
ある電車内で、乗客に向かって下らないジョークを飛ばしては
「な~んちゃって」
と言い歩いている中年のおじさんがいた。
その内、それを見ていたヤ●ザ風の怖そうなヤツがそのおじさんを捕まえて、
「うるせぇーー!!」
とか何とか怒鳴った。
途端におじさんは大声で泣き始めた。
びっくりした怖そうなヤツは、黙らせようと更に大きな声で怒鳴るが、おじさんは泣き止むどころか、増々大きな声で泣き続ける。
キマリが悪くなった怖そうなヤツは、次ぎの駅で逃げるように電車から降りた。
そいつが降り、ドアが閉まって電車が動くと、それまで泣いていたおじさん、急ににっこり笑って「な~んちゃって」
電車内は爆笑の渦に巻き込まれた。
「な~んちゃって」
と言い歩いている中年のおじさんがいた。
その内、それを見ていたヤ●ザ風の怖そうなヤツがそのおじさんを捕まえて、
「うるせぇーー!!」
とか何とか怒鳴った。
途端におじさんは大声で泣き始めた。
びっくりした怖そうなヤツは、黙らせようと更に大きな声で怒鳴るが、おじさんは泣き止むどころか、増々大きな声で泣き続ける。
キマリが悪くなった怖そうなヤツは、次ぎの駅で逃げるように電車から降りた。
そいつが降り、ドアが閉まって電車が動くと、それまで泣いていたおじさん、急ににっこり笑って「な~んちゃって」
電車内は爆笑の渦に巻き込まれた。
2008年10月24日
マキョウ
ある家で若者達が集まり、酒を飲んで騒いでいた。
夜も更け深夜になっても若者達はまだ騒いでいた。そして空が明るくなり始めた頃、若者達にも疲れが見え始め、だんだんしゃべる人も少なくなってきた。
すると家の主である若者が怖い話をし始めた。その若者は某宗教団体に所属しており、その教団内で語られている教義や幽霊話を色々披露していた。
「今怖い話をしているけど絶対部屋の四隅を見てはいけない・・・・・」
「見るとマキョウが開く。そして霊を呼び込みやすくなる・・・・・」
そんなことを言い出したのだ。
その場にいた大半は冗談半分でそれらの話を聞いていたので、端から信じちゃいない。「馬鹿らしい、マキョウってなんだよ。」と部屋の四隅をじっくりと眺めた。
そしてその若者の怖い話は延々と続き、皆だんだん怖くなってきた頃に異変が起こった。若者の一人が突然気を失ってしまったのだ。
それをきっかけに次々と怪異が起こった。突然暴れる
者、訳の分からない事を口走る者、変な声が聞こえる・・・・などその場が騒然となった。
完全に朝になり辺りが明るくなるっと霊的な現象も収まり、狂ったようになった人も正常に戻った。後からどうしたのか聞いてみても、そのときの記憶は無いという。
マキョウとは「魔鏡」なのか「魔境」なのかは謎だが、その宗教団体ではそのようなことが語られているらしい。
夜も更け深夜になっても若者達はまだ騒いでいた。そして空が明るくなり始めた頃、若者達にも疲れが見え始め、だんだんしゃべる人も少なくなってきた。
すると家の主である若者が怖い話をし始めた。その若者は某宗教団体に所属しており、その教団内で語られている教義や幽霊話を色々披露していた。
「今怖い話をしているけど絶対部屋の四隅を見てはいけない・・・・・」
「見るとマキョウが開く。そして霊を呼び込みやすくなる・・・・・」
そんなことを言い出したのだ。
その場にいた大半は冗談半分でそれらの話を聞いていたので、端から信じちゃいない。「馬鹿らしい、マキョウってなんだよ。」と部屋の四隅をじっくりと眺めた。
そしてその若者の怖い話は延々と続き、皆だんだん怖くなってきた頃に異変が起こった。若者の一人が突然気を失ってしまったのだ。
それをきっかけに次々と怪異が起こった。突然暴れる
者、訳の分からない事を口走る者、変な声が聞こえる・・・・などその場が騒然となった。
完全に朝になり辺りが明るくなるっと霊的な現象も収まり、狂ったようになった人も正常に戻った。後からどうしたのか聞いてみても、そのときの記憶は無いという。
マキョウとは「魔鏡」なのか「魔境」なのかは謎だが、その宗教団体ではそのようなことが語られているらしい。