2008年06月30日
ノコギリ
ある男が、ビデオを借りようとビデオ屋にいた。
特に目新しい物は無く、何も借りずに店を出ようとした。が、あるビデオが男の目に止まった。
「ノコギリ」
カバーの無い剥き出しのテープに、題名が書いてあるラベルが張ってあるだけだ。それも手書きである。
男はその妙なビデオに興味を持ち、借りる事にした。
家に帰り、ビデオデッキにテープを入れる。始まった。
何の前触れも無く始まる。ノコギリを持った男が林の中を走っている。
ボロボロの服を着、右手にノコギリ。そして無表情だ。
走る。ただ走る。
10分、20分、30分。
場面は変わらず、ノコギリを持った男が無表情に走っているだけだ。
男は退屈になり、ビデオを止めようとした。
が、突然場面が変わった。林を抜け、今度は町の中を走っている。
そして住宅街に入り、一軒の家の前で立ち止まった。
そしてノコギリを持った男は、家の門柱を切り始めた。すさまじいスピードで。恍惚の表情で。
男はしばらくビデオを見ていた。
が、何かを感じた。
既視感。
そして気づく。
「これは俺の家だ」
男は窓から外を見た。
いる。 ビデオと同じ。ノコギリを持った男が、門柱をノコギリで切っている。恍惚の表情で。
男は止める様ノコギリを持った男に向かって叫んだ。
が、ノコギリを持った男がやめる様子はない。
男は考えた。ビデオを止めれば良いのではないか、と。
ビデオデッキの停止ボタンを押す。
そして外を見る。
ノコギリを持った男は消えていた。
外に出て、門柱を見る。半分ほど切られている。
門柱の側には、ノコギリが落ちていた。
今もそのノコギリは、大事に保管してある。
特に目新しい物は無く、何も借りずに店を出ようとした。が、あるビデオが男の目に止まった。
「ノコギリ」
カバーの無い剥き出しのテープに、題名が書いてあるラベルが張ってあるだけだ。それも手書きである。
男はその妙なビデオに興味を持ち、借りる事にした。
家に帰り、ビデオデッキにテープを入れる。始まった。
何の前触れも無く始まる。ノコギリを持った男が林の中を走っている。
ボロボロの服を着、右手にノコギリ。そして無表情だ。
走る。ただ走る。
10分、20分、30分。
場面は変わらず、ノコギリを持った男が無表情に走っているだけだ。
男は退屈になり、ビデオを止めようとした。
が、突然場面が変わった。林を抜け、今度は町の中を走っている。
そして住宅街に入り、一軒の家の前で立ち止まった。
そしてノコギリを持った男は、家の門柱を切り始めた。すさまじいスピードで。恍惚の表情で。
男はしばらくビデオを見ていた。
が、何かを感じた。
既視感。
そして気づく。
「これは俺の家だ」
男は窓から外を見た。
いる。 ビデオと同じ。ノコギリを持った男が、門柱をノコギリで切っている。恍惚の表情で。
男は止める様ノコギリを持った男に向かって叫んだ。
が、ノコギリを持った男がやめる様子はない。
男は考えた。ビデオを止めれば良いのではないか、と。
ビデオデッキの停止ボタンを押す。
そして外を見る。
ノコギリを持った男は消えていた。
外に出て、門柱を見る。半分ほど切られている。
門柱の側には、ノコギリが落ちていた。
今もそのノコギリは、大事に保管してある。
2008年06月29日
冬山登山
日本アルプスの冬山登山に出掛けたパーティーが、大変な寒波に遭い、下山することも出来ずにキャンプを張って夜を過ごそうとしたらしい。
ところが、この状況で眠ってしまうとそのまま死んでしまうため、皆で眠らないように互いを刺激しながら夜を過ごしたらしい。
あと、もうちょっとで明け方だというときになって、1人の隊員がどうしても眠りそうになったので、皆で体を揺すったり、ビンタしたり、
体に刺激を与えて眠らせないように努力したが、努力の甲斐なく、疲れからかぐったりと眠ってしまったらしい。
次の日、嘘のように晴れて、隊員達はもの凄いスピードで下山し、まだ息の少しあった、昨晩眠ってしまった隊員を病院に担ぎ込んだところ、病院内で死んでしまった。
死因は全身打撲だったという・・・。
ところが、この状況で眠ってしまうとそのまま死んでしまうため、皆で眠らないように互いを刺激しながら夜を過ごしたらしい。
あと、もうちょっとで明け方だというときになって、1人の隊員がどうしても眠りそうになったので、皆で体を揺すったり、ビンタしたり、
体に刺激を与えて眠らせないように努力したが、努力の甲斐なく、疲れからかぐったりと眠ってしまったらしい。
次の日、嘘のように晴れて、隊員達はもの凄いスピードで下山し、まだ息の少しあった、昨晩眠ってしまった隊員を病院に担ぎ込んだところ、病院内で死んでしまった。
死因は全身打撲だったという・・・。
2008年06月28日
小人
旭川に住むその人は子供のときに不思議な体験をしている。
昼間公園で遊んでいるときにイタズラでそこに設置されてあった石碑に小便をかけたという。何の石碑かは覚えていないというが、このいたずらのせいで不思議な体験をすることになるとは夢にも思わなかった。
その晩である、寝ていたときふと目が覚めた。そして何かの気配を感じ、枕もとを見たら驚いた。
自分の枕もとに小人がいて輪になって踊っているではないか・・・ 小人たちは皆変な衣装を着て踊っている
しばらくそれを黙って見ていた
そしてだんだん意識が遠のき、気づいたら朝だったという
「なんだ夢だったのか」
ちょと怖かったので安心した。
そして何気なくふと部屋の窓を見たら夜に見た小人が通るくらいの幅だけ窓が開いていたという
「夢ではなかった」
昼間公園で遊んでいるときにイタズラでそこに設置されてあった石碑に小便をかけたという。何の石碑かは覚えていないというが、このいたずらのせいで不思議な体験をすることになるとは夢にも思わなかった。
その晩である、寝ていたときふと目が覚めた。そして何かの気配を感じ、枕もとを見たら驚いた。
自分の枕もとに小人がいて輪になって踊っているではないか・・・ 小人たちは皆変な衣装を着て踊っている
しばらくそれを黙って見ていた
そしてだんだん意識が遠のき、気づいたら朝だったという
「なんだ夢だったのか」
ちょと怖かったので安心した。
そして何気なくふと部屋の窓を見たら夜に見た小人が通るくらいの幅だけ窓が開いていたという
「夢ではなかった」
2008年06月27日
あの日・・・・・
Yは今サラリーマンである。その日は仕事は、ハードでとても疲れていた。今日も疲れたし早く帰って寝ようと思い帰りました。
その帰り道に橋の上で人影が見えるではないか。するともう一人いた。
どうやからカップルがもめているようだった。すると、ドスっと言う音がして やばいと思いとっさにその場から立ち去ろうとした瞬間、犯人と目が合ってしまいそのまま逃げました。
ようやく家に帰りつき疲れていて倒れるように寝てしまいました。夜中の二時、ドアを叩く音がするのです。その音で目覚めたYはドアから覗いて見ると橋で目があった犯人でした。
何故このアパートがわかったんだ?って疑問に思いつつ恐怖と不安でいっぱいで何もできませんでした。
すると叩く音が消え、朝に橋までいくと血の跡がありません。
近所の人に聞くと二年前に彼氏が彼女を殺すという事件があり、彼氏は彼女を殺すと彼氏も自分で死んだという。
アパートがわかったのは背後に彼氏の霊がついたからである。
その帰り道に橋の上で人影が見えるではないか。するともう一人いた。
どうやからカップルがもめているようだった。すると、ドスっと言う音がして やばいと思いとっさにその場から立ち去ろうとした瞬間、犯人と目が合ってしまいそのまま逃げました。
ようやく家に帰りつき疲れていて倒れるように寝てしまいました。夜中の二時、ドアを叩く音がするのです。その音で目覚めたYはドアから覗いて見ると橋で目があった犯人でした。
何故このアパートがわかったんだ?って疑問に思いつつ恐怖と不安でいっぱいで何もできませんでした。
すると叩く音が消え、朝に橋までいくと血の跡がありません。
近所の人に聞くと二年前に彼氏が彼女を殺すという事件があり、彼氏は彼女を殺すと彼氏も自分で死んだという。
アパートがわかったのは背後に彼氏の霊がついたからである。
2008年06月26日
女性と子供にしか見えない女
Iは小学生のときに少年自然の家にレクレーションに行ったという
そのレクレーションには父母がお手伝いとして来ていた。I君の父母も来ていた。
昼間はみんなで野山で遊んだり自然を観察して楽しんだ。夜は各部屋で交流ということで、少し女の子っぽいI君は気が合う女の子の友達がいる部屋に行き遊んでいたという
I君たちはトランプやウノなどでしばらく遊んでいた。そして遊んでいる最中、ある女の子が窓の所で騒ぎ始めた。
なにを騒いでいるのかと言うと、向かい側に見える建物の窓に女の人がへ張りついてこっちを見ているのだという。I君も窓からそちらを見てみた。
確かに女の子の言った通り向かい側の建物の窓に女の姿が見えた。髪が長く、青白い顔をしていて白い服を着ている。そして大きく目を見開いて窓に手をつき、へ張りついてこっちの方を見ている。
不思議なことにその女がへ張りついている部屋は真っ暗なのにも関わらず、女の姿はなぜか闇に浮かび上がって見えていたという。しかも誰もいないはずの電気が消えたあとの図書館にである。
恐怖のあまり女の子が泣き出したり何かただ事ではない感じがしたから、I達はお手伝いで来ていた父母や先生を呼んだ。いち早くI君のお母さんがその部屋に来て、窓から電気がついていない図書館を見たらやはり女がへ張りついている!Iのお母さんは腰を抜かしてしまったという。
その後この幽霊騒ぎで、一時騒然となり父母や先生や他の子供たちも大勢集まって来た。
しかし大人の男性にはへ張りついている女が見えないらしく「何もいない」と口をそろえて言った。男の子達も何も見えていないようである。
その後10分くらい女はへ張りついてこちらを見ていてがいつの間にか見えなくなったという
そしてI君は別として、女性にしか見えないという幽霊騒動は幕を降ろした。
どうやらこの施設では前々から幽霊が出ることが知られた心霊スポットっであったようで、落ち武者がでるという話もあるらしい。
そのレクレーションには父母がお手伝いとして来ていた。I君の父母も来ていた。
昼間はみんなで野山で遊んだり自然を観察して楽しんだ。夜は各部屋で交流ということで、少し女の子っぽいI君は気が合う女の子の友達がいる部屋に行き遊んでいたという
I君たちはトランプやウノなどでしばらく遊んでいた。そして遊んでいる最中、ある女の子が窓の所で騒ぎ始めた。
なにを騒いでいるのかと言うと、向かい側に見える建物の窓に女の人がへ張りついてこっちを見ているのだという。I君も窓からそちらを見てみた。
確かに女の子の言った通り向かい側の建物の窓に女の姿が見えた。髪が長く、青白い顔をしていて白い服を着ている。そして大きく目を見開いて窓に手をつき、へ張りついてこっちの方を見ている。
不思議なことにその女がへ張りついている部屋は真っ暗なのにも関わらず、女の姿はなぜか闇に浮かび上がって見えていたという。しかも誰もいないはずの電気が消えたあとの図書館にである。
恐怖のあまり女の子が泣き出したり何かただ事ではない感じがしたから、I達はお手伝いで来ていた父母や先生を呼んだ。いち早くI君のお母さんがその部屋に来て、窓から電気がついていない図書館を見たらやはり女がへ張りついている!Iのお母さんは腰を抜かしてしまったという。
その後この幽霊騒ぎで、一時騒然となり父母や先生や他の子供たちも大勢集まって来た。
しかし大人の男性にはへ張りついている女が見えないらしく「何もいない」と口をそろえて言った。男の子達も何も見えていないようである。
その後10分くらい女はへ張りついてこちらを見ていてがいつの間にか見えなくなったという
そしてI君は別として、女性にしか見えないという幽霊騒動は幕を降ろした。
どうやらこの施設では前々から幽霊が出ることが知られた心霊スポットっであったようで、落ち武者がでるという話もあるらしい。
2008年06月25日
入れない
Aさんは心霊マニアで各地の心霊スポットをめぐっていました。
ある日、独り暮らしをしているAさんに非通知から電話が掛ってきました。Aさんは普通に電話に出ましたが、「ザー、、、、」掛けた人の背景の音が聞こえているだけでした。
気のせいだと考えたAさんですが、次の日もその次のもその電話は続きました。
その後ノイローゼ気味になったAさんは電話がでては平常心を失い「ふざけんなー」と激怒するようになりました。
しかし、相手は何も言いってきませんでした。
後に友人に「心霊のせい」だと言われ神社にお払いに行ったところ、玄関に塩と御札を貼るように言われました。
帰宅後言われたとおりにし、寝床につくとやはり電話がかかってきました。
「いいかげんにしろー」と叫びましたが相手は何も言いません。
そこでAさんは「なんなんだー」と言うと「は、い、れ、な、い、」
と女の声がしました。玄関を覗いても誰もいません。
しかし、「入れない」という声は続きました。その後怖くなったAさんは毎日かかさず塩をおき続けました。今になって気づけば塩をまく前の電話の「ザー、、」はAさんの部屋の中の音だったのかもしれません・・・・
ある日、独り暮らしをしているAさんに非通知から電話が掛ってきました。Aさんは普通に電話に出ましたが、「ザー、、、、」掛けた人の背景の音が聞こえているだけでした。
気のせいだと考えたAさんですが、次の日もその次のもその電話は続きました。
その後ノイローゼ気味になったAさんは電話がでては平常心を失い「ふざけんなー」と激怒するようになりました。
しかし、相手は何も言いってきませんでした。
後に友人に「心霊のせい」だと言われ神社にお払いに行ったところ、玄関に塩と御札を貼るように言われました。
帰宅後言われたとおりにし、寝床につくとやはり電話がかかってきました。
「いいかげんにしろー」と叫びましたが相手は何も言いません。
そこでAさんは「なんなんだー」と言うと「は、い、れ、な、い、」
と女の声がしました。玄関を覗いても誰もいません。
しかし、「入れない」という声は続きました。その後怖くなったAさんは毎日かかさず塩をおき続けました。今になって気づけば塩をまく前の電話の「ザー、、」はAさんの部屋の中の音だったのかもしれません・・・・
2008年06月24日
ままごと
hさんはもの凄く人なつっこい農家の娘さんと友達になり、良く遊んでたそうです。
ある時その子の家に行って、ままごとをする事になった。
刃のなくなったフルーツナイフとか欠けたお皿等、家庭用品の廃品を道具に遊んでた。
クズ野菜の端とか、葉っぱの切ったのとかで遊んでる最中に、
「ハイ、ジュースどうぞ」
って、お母さん役の友達が、綺麗な緑色の水をコップに入れて出してきた。
「綺麗な色だね~、本当に飲めそう。飲んでも大丈夫かな?」
ってきいたら、
「ん~、おばあちゃんはダメだったよ。年寄りだったからかな」
「子供には関係ないって、お父さんは言ってたけど」
と答えた。
コップを口まで持って行ったら、何とも臭くてとても飲めなかったんで、結局飲まなかった。
10年後に、そこのおばあさんは農薬の中毒症状で死んだそうです。
ある時その子の家に行って、ままごとをする事になった。
刃のなくなったフルーツナイフとか欠けたお皿等、家庭用品の廃品を道具に遊んでた。
クズ野菜の端とか、葉っぱの切ったのとかで遊んでる最中に、
「ハイ、ジュースどうぞ」
って、お母さん役の友達が、綺麗な緑色の水をコップに入れて出してきた。
「綺麗な色だね~、本当に飲めそう。飲んでも大丈夫かな?」
ってきいたら、
「ん~、おばあちゃんはダメだったよ。年寄りだったからかな」
「子供には関係ないって、お父さんは言ってたけど」
と答えた。
コップを口まで持って行ったら、何とも臭くてとても飲めなかったんで、結局飲まなかった。
10年後に、そこのおばあさんは農薬の中毒症状で死んだそうです。