2009年06月02日
いわく付き物件
Aさんが大学に合格したので大学の付近に越した時の話らしいのですが。
いわゆるいわく付き物件ってとこに入居したんです。
大家さんからはどんな事件があったのかを聞かない約束で。
かなりの格安で借りれたそうで、Aさんはとても喜んでいたのです。
そして引越し当日、友達のBさんとCさんに手伝ってもらい、そのアパートへ行ったのです。
部屋の間取り図しかみていなかったので不安だったのですが、リフォーム済みなのか、やけに小奇麗な部屋で安心したようです。
しかし、その部屋には似つかない三面鏡がおいてあったのです。
前住んでいた人が置いていったものなのかな? と思って気にせずに捨てることにしました。
3人で抱え外に出し部屋に戻った時、ギョッとしました。
壁には白いワンピースの女が書かれていたのです。
とても綺麗な絵だったのですが、彼女には足がかかれていないのです……。
B「気味が悪いね……」
A「なんで足を書いていないんだろう」
C「気持ち悪いけど壁塗り替えるわけにもいかないし、ポスターでもはっとけ」
Cさんの意見に賛同し、そのワンピースの女に見合う大きさのポスターを貼り付け、また淡々と片付けをはじめました。
そして夜、やっと片付けが終わって引越し祝いをし、気づけば深夜。
Bさんは帰っていきましたが、Cさんは酔いつぶれてしまいました。
二人はすぐ横になり眠りについたのですが……。
Cさんが足に激痛がはしり飛び起きたのです。
C「いってぇ、なんなんだよ」
A「どうした? おい、足」
Cさんの足首には赤い跡がついていたのです。
C「なんかいるよ、この部屋……」
A「まっさかぁ幽霊でもでるっての? とりあえず寝ようぜ。明日朝早いしさ」
C「……おれ、かえる」
びびったCさんは帰ってしまいました。
その日は何事も無く、そして数日たっても何もなかったのです。
後日、Cさんがびびってただけだとからかったりしていました。
そしてしばらくしてこのアパートでの生活になれた頃、Cさんが突然の死を迎えたのです。
死因は事故死だと言うのですがどうも不自然な死に方で、両足がなくなっているというのです。
違和感が残るもののAさんの葬式も終わり、ひさしぶりに部屋に帰ってみると、なにか空気が違っていました。
部屋を見渡すと、
(ポスターが破れかかっている? いったい誰が……)
そしてその切れ端から、だらりと赤い何かがすじ状に垂れていました。
(そんな、まさか……)
Aさんは覚悟を決めポスターをはがしました。
そこにはワンピースの女が微笑んでいました。
無かったはずの足と、真っ赤に染まったワンピースの中で……。
いわゆるいわく付き物件ってとこに入居したんです。
大家さんからはどんな事件があったのかを聞かない約束で。
かなりの格安で借りれたそうで、Aさんはとても喜んでいたのです。
そして引越し当日、友達のBさんとCさんに手伝ってもらい、そのアパートへ行ったのです。
部屋の間取り図しかみていなかったので不安だったのですが、リフォーム済みなのか、やけに小奇麗な部屋で安心したようです。
しかし、その部屋には似つかない三面鏡がおいてあったのです。
前住んでいた人が置いていったものなのかな? と思って気にせずに捨てることにしました。
3人で抱え外に出し部屋に戻った時、ギョッとしました。
壁には白いワンピースの女が書かれていたのです。
とても綺麗な絵だったのですが、彼女には足がかかれていないのです……。
B「気味が悪いね……」
A「なんで足を書いていないんだろう」
C「気持ち悪いけど壁塗り替えるわけにもいかないし、ポスターでもはっとけ」
Cさんの意見に賛同し、そのワンピースの女に見合う大きさのポスターを貼り付け、また淡々と片付けをはじめました。
そして夜、やっと片付けが終わって引越し祝いをし、気づけば深夜。
Bさんは帰っていきましたが、Cさんは酔いつぶれてしまいました。
二人はすぐ横になり眠りについたのですが……。
Cさんが足に激痛がはしり飛び起きたのです。
C「いってぇ、なんなんだよ」
A「どうした? おい、足」
Cさんの足首には赤い跡がついていたのです。
C「なんかいるよ、この部屋……」
A「まっさかぁ幽霊でもでるっての? とりあえず寝ようぜ。明日朝早いしさ」
C「……おれ、かえる」
びびったCさんは帰ってしまいました。
その日は何事も無く、そして数日たっても何もなかったのです。
後日、Cさんがびびってただけだとからかったりしていました。
そしてしばらくしてこのアパートでの生活になれた頃、Cさんが突然の死を迎えたのです。
死因は事故死だと言うのですがどうも不自然な死に方で、両足がなくなっているというのです。
違和感が残るもののAさんの葬式も終わり、ひさしぶりに部屋に帰ってみると、なにか空気が違っていました。
部屋を見渡すと、
(ポスターが破れかかっている? いったい誰が……)
そしてその切れ端から、だらりと赤い何かがすじ状に垂れていました。
(そんな、まさか……)
Aさんは覚悟を決めポスターをはがしました。
そこにはワンピースの女が微笑んでいました。
無かったはずの足と、真っ赤に染まったワンピースの中で……。
Posted by ドケット at 07:14│Comments(0)
│怪奇 心霊
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