2007年05月29日

メアリ・セレステ号

メアリ・セレステ号


1872年12月4日、午後3時頃
ポルトガル沖480km辺りを航海していたイギリス船の
ディ・グラチア号がある帆船を発見した。
その船の名はメアリ・セレステ号。
この時、メアリ・セレステ号は
ただ海に浮かんで漂っているだけ状態だったので
不思議に思ったディ・グラチア号の船長が信号を送った。
だが反応がなく、望遠鏡で船を見ても人影はなかったので
船を横付けして、ディ・グラチア号の船長と数名の乗組員たちが
メアリ・セレステ号に乗り込んだが
船には誰もおらず完全な無人だった。
しかし、食堂のテーブルには食べかけのパンやベーコンがあり
コーヒーにいたってはまだ暖かく、湯気を立てていたという。
また調理室では、火にかけた鍋がグツグツと煮立っており
洗面所でも、さっきまでヒゲを剃っていたかの様な形跡があったという。


また、船の中は荒らされた形跡は一切無く
水や食料も十分あり、装飾品、金庫の現金や宝石もそのままで
船自体にも外傷はなく普通の状態だったという。


これだけ見れば、つい先ほどまで人がいた様な雰囲気だが
船長室に残されていた航海日誌を見ると
最後の日付は11月24日になっており
これが本当だと10日間も漂流していたことになる。
また、その頃船はサンタマリア島から
西方76キロの地点にあったと書かれている。
(バミューダトライアングルから近い地点)
またその翌日の日誌、25日朝のところには
「わが妻ファニーが・・・」と、走り書きされた
途中で終わっている文が残っていた。


事件前のメアリ・セレステ号について説明すると
1872年11月4日にニューヨークから
イタリアのジェノバに向かって出航し
その時、乗組員は全員で10名だったという。
(11名とも言われている)
そして、次に発見された時には全員消失していた。


謎の多いこの事件は
現在まで乗組員の死体すら発見されておらず
真相は解明されていない。
また、本当かどうかは分からないのですが
テーブルに食事はなったという意見や
発見された時、船に救命ボートが無かったことから
(はじめから無かったのかもしれないが)
乗組員全員救命ボートに乗り、そのまま遭難してしまい
そして船だけが発見されたという意見もあります。
なぜ救命ボートに乗ったのか原因が謎ですが。

最後にこれと似た事件として
1902年にキューバのマンサニジョから
チリのプンタ・アレスに向かったドイツの帆船フレア号も
発見されたとき乗組員は消失していたそうです。
他にも同じように船員だけが姿を消す事件は結構多いみたいです。


同じカテゴリー(怪奇 心霊)の記事画像
地球空洞説
勝手に動く石
サン・ジェルマン伯爵の謎
 ポルターガイスト
同じカテゴリー(怪奇 心霊)の記事
  (2009-06-29 12:48)
 いわく付き物件 (2009-06-02 07:14)
 赤いもの (2009-05-27 07:11)
 なぞなぞ (2009-05-23 08:53)
 踏み切りの女の子 (2009-05-07 10:37)
 ノック (2009-04-29 15:26)

Posted by ドケット at 13:52│Comments(0)怪奇 心霊
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。