2008年10月26日
夜景撮影
ある男がホテルの窓から見える美しい夜景を、カメラで撮影していたときのことだ。
男がシャッターを切ろうとした瞬間、不意に目の前を何か白いものが落ちていった。
しばらくすると、ホテルの下に救急車やパトカーのサイレンが集まってくる。
どうやら誰かがホテルの上から飛び降りたらしい。
男はぞっとした。もしかすると、飛び降りた見知らぬ誰かの姿を、カメラに収めてしまったかもしれないと思ったからだ。
それからしばらくして、男は例の写真を現像に出した。
彼の予想通り、そこには窓の外を死へと向かって落下して行く若い女性の姿が写っている。
だが、彼を何よりも驚かせたのは、その女の表情だ。女はカメラの方をじっと見つめながら、にやりと不気味な笑みを口元に浮かべていたのだ。
Posted by ドケット at 21:22│Comments(0)
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