2008年06月17日

おかっぱの女

M君の所属する空手部が夏休みに合宿を行った。


場所は「少年自然の家」自然の多い郊外にある宿泊施設である


昼間は山を走り、体育館で空手の練習した


そして夜は大学生のお決まりの流れで飲みが始まりドンちゃん騒ぎをした


そして時間が経ちテンションも下がってきて場が静まって来ると自然に恐い話大会が始まったという


その頃になると外では大雨が降り出し、周りは山で人気は無い真っ暗である


そんな中での怪談は大いに盛り上がった


M君も知っている怪談をいくつか披露したのだが、それがまた怖い。


泣き出す女の子も出てくるほど怖くなってきた


ふとM君が窓を見ると外に誰かが立っている。こんな大雨の中にしかも山である。


窓越しに外に立っていたのは眼鏡を掛けたおっかぱの女の人だった。何か薄気味悪く、じっとおーと湿った感じの陰気な女であった。


そしてその女の視線はイケメンの先輩の方に向き、じーっとその先輩のことを見つめていた。


眼鏡の女はまだじっと先輩の方を見ている。その間M君は呆然と眼鏡の女を見ているだけであった。


しばらくしてその眼鏡の女性はM君の視界から消えたという。M君は今見たことその場では黙っていた。


そのことが関係あるかないかは不明だが次の日、その見つめられていたイケメンの先輩は空手の組み手中に鼻の骨を折ったという。青年の家から先輩を帰したくなかったのかもしれない。



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Posted by ドケット at 13:13│Comments(0)怪奇 心霊
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