2009年01月10日
エミリーの手袋
あるところにエミリーという少女がいた。ある日のこと、エミリーはお母さんに買ってもらったばかりの赤い手袋をなくしてしまう。
そこでエミリーは、丘の上に住む魔法使いのおじいさんに助けを求めることにした。
すると、おじいさんはなぜかエミリーのなくした手袋を持っており、それをエミリーに返してくれた。ただしおじいさんは一言、彼女にこう約束をさせる。
「この手袋が私の家にあったと、決して誰にも言ってはならん。もし、誰かに喋ったら、今夜時計が真夜中の12時を打つとき、おまえをベッドから連れて行く」
ところが、家に帰ったエミリーはうっかり口を滑らし、母親に手袋が魔法使いのおじいさんの家にあったと告げてしまったのだ。
その日の真夜中、時計が12時を打つ頃になると、階段からこんな声が響いてきた。
「エミリー、ほうら一段のぼったぞ」
「エミリー、ほうら二段めだ」
恐怖に震えるエミリーの耳に、なおも声は響き続ける。
「エミリー、いよいよ十一段だ」
「エミリー、とうとう十二段のぼったぞ」
「エミリー、わしはおまえの部屋の前」
「エミリー、ほうらつかまえた!」
それ以来、エミリーの姿を見たものはいない。
そこでエミリーは、丘の上に住む魔法使いのおじいさんに助けを求めることにした。
すると、おじいさんはなぜかエミリーのなくした手袋を持っており、それをエミリーに返してくれた。ただしおじいさんは一言、彼女にこう約束をさせる。
「この手袋が私の家にあったと、決して誰にも言ってはならん。もし、誰かに喋ったら、今夜時計が真夜中の12時を打つとき、おまえをベッドから連れて行く」
ところが、家に帰ったエミリーはうっかり口を滑らし、母親に手袋が魔法使いのおじいさんの家にあったと告げてしまったのだ。
その日の真夜中、時計が12時を打つ頃になると、階段からこんな声が響いてきた。
「エミリー、ほうら一段のぼったぞ」
「エミリー、ほうら二段めだ」
恐怖に震えるエミリーの耳に、なおも声は響き続ける。
「エミリー、いよいよ十一段だ」
「エミリー、とうとう十二段のぼったぞ」
「エミリー、わしはおまえの部屋の前」
「エミリー、ほうらつかまえた!」
それ以来、エミリーの姿を見たものはいない。
Posted by ドケット at 15:53│Comments(0)
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