2008年02月27日

指紋

S子が体験した不思議な話です。

ある日S子が一人暮らしのアパートに帰ると、部屋の中が荒らされていました。

S子は泥棒にはいられたと、すぐに警察に通報しました。

やがて警察が来て、事情聴取や現場検証が行われましたが、しばらくすると、警察の人が首をひねるようにS子に言いました。
「奇妙なことに指紋が全くついてないんですよね」

泥棒が手袋をしていただけ、何が奇妙なんだろうと思ったS子でしたが、続けて警察の人は
「あなたの指紋も一切ついていないんです」
と言いました。

警察の説明によると、S子が帰ってきてから通報するまでにさわった箇所、ドアノブや一部の壁、電話などにはS子の指紋がついていたが、それ以外の箇所には犯人はおろか。S子の指紋すら一切ついていなかったそうです。

警察もあまりに奇妙なので、CD一枚一枚、雑誌の内側、化粧品一個一個調べてみましたが、やはり指紋は全く検出されなかったそうです。

警察は犯人がすべてふき取っていったんでしょうと話したようですが、S子はどうも納得がいかず、とても怖がっていました。
その日、S子がアパートを空けていたのは、ほんの2時間くらいだったそうです。

その間にそこまで綺麗に指紋をふき取れるものでしょうか。

ちなみに盗まれている物は何もありませんでしたが、S子が見たこともないマグカップが一個、散乱する家財道具の中にまぎれこんでいたそうです。



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Posted by ドケット at 12:26│Comments(0)都市伝説
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