2008年01月22日

サラリーマン風の男

Iくんはアミューズメント施設でバイトをしている。そのバイト先には幽霊話が2つある。

ひとつはボイラー室に現れる少女の霊の話で、何をするわけではないがうつむき加減で暗がりに立っている。

ふたつめの話はスーツ姿でいかにもサラリーマン風の男がアミューズメント施設の中のカラオケボックスのある一室に出るとのことである。

そんな話をバイトし始めのころに先輩から聞いたが、幽霊など目撃することなく2年がたった。そしていつものように夜勤でバイトに入りカラオケボックスの片付けを一人でしていたときのこと。

後ろの方からIくんを呼ぶ声がした。
「ノセくん。。。。」
後ろ見ても誰もいない。

Iくんはバイト仲間がいる受付に戻りさっき誰か自分を呼ばなかった?と聞いてみた。しかし誰も呼んでいないという。

「ノセ」という呼び方はそのバイト先だけの呼ばれ方なので、さっき自分を呼んだのは間違いなくバイト仲間の誰かということになる。後日先輩にその話をするとこんなことを教えてくれた。

カラオケボックスに出るサラリーマン風の幽霊は後ろから声をかけてくるのだが、その呼び方はアミューズメント施設のバイトでの独特の呼び方で声をかけてくる。例えばIくん(名前:一○瀬くん)だったら「ノセくん」と後ろから声をかけてくるのだという。

するとあの夜に声を掛けてきたのはサラリーマンの幽霊だったのか?と急に怖くなった。



同じカテゴリー(都市伝説)の記事画像
夜景撮影
リカちゃん電話
同じカテゴリー(都市伝説)の記事
 マレー〇〇人 (2009-08-21 21:12)
 夜警 (2009-06-12 09:59)
 どちらが幸せ (2009-05-18 11:16)
 幻の白い館 (2009-05-09 11:20)
 坊さん (2009-05-05 20:29)
 チョコ (2009-05-02 18:34)

Posted by ドケット at 12:18│Comments(0)都市伝説
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。