2007年09月06日

嫌がらせ

のある晩、会社に一人残っていた。
年度末でなんとしても終わらせなければならない仕事があったのだ。
眠いし疲れたしで、必死になっている最中に突然電話が鳴った。外線のようだ。
時計を見ると深夜1時。こんな時間に誰?と不審に思いながら、
「はい○○です。」
「。。。」
返事がない。しばらく受話器を持って耳を澄ましたが、
なにも聞こえない。なんだよ、こんな時間に間違い電話かよ、
こっちは忙しいのに!ムッとしてちょっと乱暴に受話器を置き、仕事を再開した。
しばらくして、
「ピロロロ、ピロロロ。」
又電話だ。さっきの奴か? いい加減にしろよな!
「ハイ、○○ですが!」
少し声を荒げて言った。
「。。。」
まただんまりだ。私は頭にきて、
「間違えたのなら一言謝っても良いんじゃないですか!
 無言なんてたちが悪いですよ!!」
と言ってガチャッと受話器を叩きつけた。

朝方ようやく仕事が終わり、家に帰ると電話の留守録ランプが点滅している。
私は再生ボタンを押した。
「午前1時10分、一件のメッセージがあります」
「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」
弱々しい女の声で延々と謝る声が録音されていた。


同じカテゴリー(都市伝説)の記事画像
夜景撮影
リカちゃん電話
同じカテゴリー(都市伝説)の記事
 マレー〇〇人 (2009-08-21 21:12)
 夜警 (2009-06-12 09:59)
 どちらが幸せ (2009-05-18 11:16)
 幻の白い館 (2009-05-09 11:20)
 坊さん (2009-05-05 20:29)
 チョコ (2009-05-02 18:34)

Posted by ドケット at 13:11│Comments(0)都市伝説
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。