2007年09月13日

ツチノコ


ツチノコ



ツチノコとは、1970年代以降、日本全国で次々目撃報告が寄せられ、一大ブームを巻き起こした未確認生物です。
古くは江戸時代に書かれた書物の『古事記』や、百科事典『和漢三才図会』に、深山に棲む「野槌(ノヅチ)」として紹介されています。
ツチノコという名は、その形状が槌に似ている事からきており、先のブームで広く定着しましたが、もともとは京都市北部と鈴鹿山脈、吉野熊野一帯、四国北部等で使われていた一地方の一方言に過ぎず、地域により呼び方は様々あり、「タワラヘビ」「バチヘビ」等とも呼ばれています。
目撃証言によれば、体長30cm~85cmで、皮膚の色は黒または茶褐色、体のわりに大きな頭とビール瓶の様な太い胴をしていますが、尻尾はネズミの様に細く、尺取虫の様に体を上下にくねらせて移動し、時には数mも高く跳ねる事もあるそうです。
また、噂としては、ツチノコは春から秋に出現し、主に昼間に単独で行動し、胴を張って尾部で垂直に立つ事も出来、鳴いたり、瞬きしたり、生意気にもいびきをかいて寝るそうです。
2000年5月21日の朝8時頃、岡山県吉井町の中島正夫氏が田んぼで草刈り作業中、ツチノコと思われる生物が草刈り機で傷つき、田んぼ脇の水路へ逃げていったそうです。
そしてその3日後、そこから200m程離れた水路で、同一生物と思われる死骸が発見されたのです。
死骸には15cm程の傷があり、可哀想に思った発見者の青山文子氏が死骸を土に埋めてやったそうです。
中島・青山両氏の証言によれば、この生物は体長70~80cmで、頭は大きく丸く、胴の太さはビール瓶程で、全体は灰色に近い黒色ですが、腹部は紫がかった白色だったそうです。
また、尺取虫の様に身をくねらせていたそうです。
このツチノコらしき生物が現れたという話は広まり、町役場が「つちのこだより」なる緊急号外を出す等、大騒ぎになりました。
そして6月5日に、この生物の死骸が掘り出されたそうなんですが、かなり傷んでいて正体が分からなかった為、町役場は、倉敷市の川崎医療福祉大学に分析を依頼しました。
すると6月28日に、分析に当った生物爬虫類学教授の佐藤國康氏が、ウロコの様子や後牙を持つ事などから、この死骸の正体は日本全国に生息する蛇、ヤマカガシであると発表したのです。
しかし、目撃証言の中には通常のヤマカガシと一致しない特徴も見られる為、目撃された生物とこの死骸とが同一ではない可能性もあります。
吉井町では以前からツチノコらしき生物の目撃があったとの話もあり、ツチノコ生存の可能性が否定された訳ではないと思います。


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Posted by ドケット at 13:15│Comments(0)U M A
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