ケーキ
一人暮らしの若い女の人が体験した話。
女の人が住んでいるアパートの隣には貧しい親子がいた。
どうやら母親と小さな女の子の二人暮らしのようだった。
ある日、隣の若い母親がケーキをおすそ分けしてくれた。
甘い物が好きだった女の人はその日の内にケーキを平らげた。
しかし、ケーキを食べた後に体の調子が悪くなり救急車で運ばれた。
診断結果は毒物を飲んだ事による中毒症状だったその後に刑事がやって来て、彼女に隣に住んでいた親子が無理心中した事を聞かされた。
毒入りのケーキを食べて死んだとの事。
無事に退院し、アパートに帰ると一通の手紙がドアに挟んであった。
手紙の内容は借金と育児によるストレスで自殺をしようとしたが娘と二人だけで死ぬのが淋しかったと書いてあった。
しかし、最後の1行には赤い文字でこう記してあった。
「この手紙を読んでいるって事は・・・」
「お前は生き残ったって事だな!!」
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