クレープ屋
ある休日、女が彼氏と一緒に公園を散歩していた。
公園内を彼氏と話しながら楽しく歩き回っていると一軒の屋台が目についた。
看板にはクレープ屋と書かれていた。
ちょうど二人は少し腹が減っていたので、クレープを買って食べることにした。
「クレープ二つください」彼氏が店員に声をかけると、店員はどこからかクレープの皮を取りだし、具を包み二人に手渡した。
二人はお金を払い、公園のベンチへ行きクレープを食べ始めた。
皮が妙に固くて歯ごたえがあったという。それでも腹が減っていた二人はクレープを完食した。
それから一週間後のことだった。女は再び彼氏と公園を歩いていた。あの屋台があった場所へやってきたが、屋台は無くなっていた。
近くで主婦達が集まり何か話していたという。二人が耳を傾けると主婦達はこんな事を話していた。
「前、ここでやってたクレープ屋の主人、逮捕されたってね」
「妻と娘を殺したって話よ」
「その殺した妻と娘の皮を剥いでクレープを作ってたらしいわよ。気味悪いわね~」
それ以来、二人はクレープを食べなくなった。
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