魅力的な女
心霊スポットと呼ばれる場所で、一人のタクシーを待つ女を見つけ、運転手の男は女の前でタクシーを止めました。
女は浜崎あゆみのような格好をしていました。
金に染め上げられた髪、薄い茶色のサングラス、厚い化粧、眩しいアクセサリー、ピンクのキャミソール、ヴィトンのバッグ、緑のミニスカート、そしてミュール。
ギャルでした。
「○○マンションまで。」車は発進しました。
暫く走っていると運転手は気付きました。女は寝ているようです。
微動だにしません。
運転手はここぞとばかりその白い足をチラチラ見始めてしまいました。
そして気付いた事はもう一つ。
スカートが短い上、座っているのでパンツが見えそうなのです。
運転手は「もう少しで見えそうだ!」チラチラ見る回数も増えてきてしまいました。
女は寝返りを打ったようでした。
運転手は我に帰りまた車を走らせました。
また暫くして目的地に着きました。
女はマンションの前で降り、入っていきました。
「おしかったなぁ」運転手は気になってしまい、車を止めたままマンションをじっと見ていました。
すると、3階の一室の明かりがつきました。
運転手はあそこが女の部屋だと悟りました。
もう気になって仕方ない運転手はその部屋の前まで行ってしまいました。
どうしようもないのに行ってしまいました。
どうしようもないもどかしさにあたりを確認し、ドアのノブを覗きました。
しかし何も見えるわけがありません。
悔しくて次はドアスコープを表から覗きました。
ぼんやりと部屋の中が見えるかなーと期待しました。
「今度こそは!」覗いてみると何か様子が変です。
部屋の中が真っ赤なのでした。
そして部屋の真ん中には大きな黒い岩が一つ。
よくわからない部屋でした。
ぼんやりとしか見えないので、じっと1分位見続けてしまいました。
ずっとこんな事をやっててバカな事をしている自分に気がつきました。
「俺、なにやってんだろ」そして、次の朝。
夜勤の終わった運転手達が、会社に戻ってきました。そして、皆は話を朝食を採りながら始めました。
「昨日の酔っ払い最悪だったよ!」
「タクシーの中でいちゃいちゃしてんじゃねーよ」
みんな思い思い口に出し始めました。
そして、昨日の運転手。
「なーみんな聞いてくれよ」
「なんだよまた酔っ払いが吐いたのかー?」
「違ーよ。もっと色気のある話だ」
なんだよなんだよとみんな話しに興味を持ち出しました。
「昨日よ、鎌池付近でよチョ-かわいいコ乗せちゃってさ」
「鎌池?なんだまた怖い話じゃないだろうな?」
「いや、消えたりなんかしなかったけどよ、パンツ・・・・・・・・・・・」
女の特徴や住んでる所なんかを話し始め、朝からいやらしいおじちゃんたちの会話が始まりました。
一人の男が言い出しました。
「あ、俺もその女鎌池から乗せたぜ!めちゃくちゃかわいかったなー」
「だろだろ。俺なんか危ないのにずっと足なんか見ちゃってたもん。」
「でもよーなんかあの女凄く目が充血してなかったか?」
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