落ちれば
これはある男性が体験した話です。
男が学生時代、彼女とドライブをしていた時の事です。
その日は少し遠出をしていて、心霊スポットとして噂になっているKトンネルの近くを走っていました。
二人は何の気なしに「そういえば、もうすぐ噂のトンネル通るよね?」
なんて話しながらそのまま車を走らせていると、そのトンネルは姿を現しました。
心霊スポットを探険してみようとか、そういう気持ちではなかったので、そのまま通り過ぎようとしたのです。
しかし、トンネルの出口付近に、白い服を来た女の人が突然現れました。
学生は、慌ててブレーキを踏み、トンネルを抜けた所で車を降りて後ろを見ましたが、だれもいません。
車に戻ろうと、前方をみると、なんとガードレールが壊れていて、車が崖から落ちる寸前で止まっていました。
二人は、きっとさっきの女の人が助けてくれたのだど思い、トンネルに向かって手を合わせました。
「ありがとうございました。おかげで助かりました。」
そして、再び車を走らせようとした瞬間、先生と彼女の間に顔が浮かび上がり、こういったそうです。
「落ちればよかったのに・・・。」
関連記事