落ちれば

ドケット

2007年06月02日 13:10

これはある男性が体験した話です。

 男が学生時代、彼女とドライブをしていた時の事です。
 その日は少し遠出をしていて、心霊スポットとして噂になっているKトンネルの近くを走っていました。

 二人は何の気なしに「そういえば、もうすぐ噂のトンネル通るよね?」
 なんて話しながらそのまま車を走らせていると、そのトンネルは姿を現しました。

 心霊スポットを探険してみようとか、そういう気持ちではなかったので、そのまま通り過ぎようとしたのです。

 しかし、トンネルの出口付近に、白い服を来た女の人が突然現れました。
 学生は、慌ててブレーキを踏み、トンネルを抜けた所で車を降りて後ろを見ましたが、だれもいません。

 車に戻ろうと、前方をみると、なんとガードレールが壊れていて、車が崖から落ちる寸前で止まっていました。

 二人は、きっとさっきの女の人が助けてくれたのだど思い、トンネルに向かって手を合わせました。

 「ありがとうございました。おかげで助かりました。」
 そして、再び車を走らせようとした瞬間、先生と彼女の間に顔が浮かび上がり、こういったそうです。


 「落ちればよかったのに・・・。」

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