ポルターガイスト
ポルターガイスト(poltergeist)とはドイツ語で「騒がしい霊」という意味で、物体が空中を飛び回り、家具や窓が壊れる、物が自然発火したり、ラップ音や異常な唸りが聞こえるという心霊現象の事です。
霊自体の姿は見えないそうですが、足音、燃える様に赤い目、大きな図体のものを見たという例もあります。
古くは西暦858年の『フルダ年代記』の記述に、ドイツのビンゲンというライン川沿いの村のある農家に悪霊が取り憑き、つぶてを投げたり、壁をハンマーで叩く様な音を立てていたという事が書かれています。
この時には、悪魔祓いの為にマインツ司教区から神父が派遣されたそうですが、騒動は収まらなかったそうです。
ポルターガイストは一般的に、思春期の少年少女のいる家で起こる為、彼らの不安定な精神状態が引き起こす無意識の念動現象とも言われています。
また、亡霊やポルターガイストの出没は、特に魔術の信仰や恐怖が一段と強い地域では、魔女や妖術使いの所為にされる事があったそうです、実際にブラジルの一部の人々の間では、ポルターガイストの殆どは、一族に掛けられた魔女の呪いの所為だと考えられているらしいです。
ところで、この現象については、「ティッドワースの怪人ドラマー」という事件が有名です。
1661年3月、イギリスのウィルトシャー州ラドガーズホールの道路を歩き回りながらドラムを叩いて騒ぐ、浮浪者のウィリアム・ドゥルーリーという男を、ティッドワースに住むジョン・モンペッソンという地方判事が逮捕し、彼が所持していたドラムを没収し、自宅に持ち帰ったそうです。
しかしその後、ドゥルーリーは脱獄してしまったそうで、それからしばらくした4月のある晩、突然ドラムの音がモンペッソンの家の外や屋根の上から鳴り響き、それをきっかけに金属をこすり合わせる様な音や、悪魔の様なひどい息使いが聞こえだし、さらには部屋中の物が宙を飛び交う等の怪現象が2年間も続いたそうですが、以後はぷっつり止んだらしいです。
そういえば、日本でも2000年の秋頃に似た様な事がありましたね。
幽霊が出るとメディアを騒がせた岐阜県富加町の高畑住宅。
ここでもポルタ-ガイスト現象や、ラップ現象等が頻繁に起きたとかって事で、17~8人の霊能者が除霊に失敗する中で、女性霊能者の下ヨシ子氏が3日3晩かけて行なった除霊により、ようやく怪現象が収まったそうです。
下ヨシ子氏のこの本すごい人生が書かれています。
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