何で見えてるの?
これもY君の友人の罰当たり住職の話
この住職「俺は・・・・・」の話での体験以降幽霊が見えるようになったという
住職は坊主である祖父と父について行き通夜でお経をあげることになった
その帰りの車での出来事である
線路の遮断機に捕まり、電車が通り過ぎるのを待っていた
すると線路を挟んで向こう側に母と小さい男の子の親子がいた
その親子は手を繋いでいるのだが、どうも様子がおかしい 母と子供の手が重なっているように見えるのである
住職はその親子を何気なく眺めていた そして電車が通り一時向こうが見えなくなる
電車が通り過ぎ、遮断機が上がった
まだその親子はいた、やはり二人の手が重なっている
「いったいこれはなにか?」ということで住職はずっと親子を目で追っていた
そして親子がこっちに向かって来る、車も親子がいる方に進む
そして丁度その親子と住職の乗っている車が並んだ
住職は開いた車の窓からその親子を見ているとやはり手が重なって見える
そして男の子が住職の方を見て
「なんで見えてるの?」
住職はパニックになり今見た事を父と祖父に話した
すると住職は二人になだめられ、しっかりしろと言われた
そして阿闍梨である祖父は言った
「この道に入ればこういうことはあるから覚悟しろ」
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