にんじん
あるところにA君がいた。
A君は8歳の小学3年生だった。
A君は人参が大嫌いで食べたら吐く程嫌いだった。
給食で出たときも周りからも責められ無理をして食べて吐いてしまった。
そのことがキッカケで変なレッテルを貼られたり、いじめられたりした。
A君は泣きながら家に帰った。
自分の部屋で泣きながら神様にお願いをした。
「神様、どうか人参にんじんをたべれるようにしてください」
何度も願った。
そしてある日、家に帰ると夕食の準備ができていた。
食卓には、人参ばかり置いてある。
A君はびっくりして、どうして自分がじんじんが大嫌いなのを知ってて
こんなにんじんばかりにするのかと思った。
A君は、
「にんじんなんて食べられないよ!!」
と文句を言った。
しかし、
「あら、なにいってるの?今日はAの大好きなハンバーグでしょ」
と帰ってきた。けれどどうみてもにんじんだ。食べれるわけがない。
しかし、家なら馬鹿にされることもない。そう考えて勇気を出して食べることにした。
食べてみると、以外にも大好物のハンバーグの味がした。
次の日もまたにんじんだった。
食べてみた。今度はカレーの味がした。
そして次の日もにんじんだった。
食べてみると、変わった味だった。初めて食べたような味だった。
すると、
「あら、今日は人参を食べてるじゃない。えらいわね」
といわれた。不思議に思ったが、人参をたべれたことが純粋に嬉しかった。
次の日も食べた。寝る前、にんじんが本を読んでいた。
疲れているんだろうと思い寝ることにした。
朝、起きると目の前に大きい人参があった。
すっかり大好物になっていたので、すこしかじると、朝食を食べようと1階にむかった。
2階では、ところどころ噛みちぎられた母が転がっていた
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