ラッキーデイ
一人の高校生が試験に向け徹夜で猛勉強していたときのこと。
ふと彼が顔を上げるとデジタルの卓上時計の時刻は1:11。
どうって事無いことではあるが、この偶然は彼に試験に向けて若干の自信を持たせるには十分すぎる出来事だった。
それからまた少し経ち、空腹を覚えた彼が1階のキッチンで何か作ろうと立ち上がったとき、視界の隅に入った時計の表示は2:22。
夜食のうどんを食べ終えた彼が戻って来ると時計は3:33を示していた。
今日はきっといいことあるぞ、と彼はつぶやき、再び机に向かった。
外はだいぶ明るくなっていた。彼は大きく伸びをした。ふと、時計を見る。
うわああああああ!!!
彼は悲鳴を上げ、逃げるように1階へ降りていった。
6:66。
関連記事