山の仮設トイレ
ある中学生二人組みが山奥にある神社に遊びに行ったときの話。
その神社は長い階段や雑草の生い茂る道などかなり険しい作りになっておりほとんど人が近づく事はないという。だからこそ冒険心旺盛な二人組みにはうってつけの場所だった。
数十分歩きようやく神社に着くと二人は記念撮影をしたり隠し持ってきたタバコを吸ったりボール遊びをしたりして数時間過ごした。
あたりが暗くなり始めた頃A君
「ウンコがしたくなってきた。」
するとB君は神社の裏を指差し
「あそこに仮設トイレがあるみたいだよ。」
A君は急いでトイレに近づくが何かおかしい。仮設トイレは排泄物の臭いとはあきらかに異なる激しい腐乱臭を発しており苔や錆だらけで少し傾いている。
A君は気が進まなかったが藪で用を足すわけにもいかず
しかたなくトイレのドアに手を伸ばした。
すると奇妙な物を目にする。
ドアノブの隣に鍵が付いているのだ。
内側ならまだしも外側のノブに鍵。
そもそも冷静に考えるとこの神社は山奥、車が通れるような場所では無い。ここに仮設トイレが存在する事自体がありえないのだ。
凄まじい恐怖心にかられたA君はB君に事情を話し猛スピードで山を降りていったと言う。
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