まくら
Hが車の合宿免許に行ったとき、一緒の部屋になったKという人が御札の貼ってある枕を持参してきたそうです。
不思議がって聞いてみると最初はいやがっていたKが訳を話してくれたそうです。
Kが山中湖に友達数人とコテージを借りて遊びに行ったときのこと。
夜、車でみんなと飲みに行きK1人眠くなって歩いてコテージに帰ったそうです。
そのコテージの部屋で1人で寝ていると枕元に誰かが座っている気配がし、
「僕達、友達だよね?」
と声がしたそうです。
Kは友達が帰ってきて酔っ払ってからかわれているんだろうと思い、無視していたがあまりのしつこさに返事をしてしまいました。
「そうだよ。」
その瞬間、腕を引っ張られ外の林に連れて行かれました。
そのとき、ちょうど車で友達らが通りかかり誰かに引きずられてわめいているK見つけ、みんなであわててKをつかまえました。
その後みんな怖くなり、荷物をまとめて家にかえったそうです。
その明くる日の夜、自分の部屋でKが寝ていてぱっと目がさめたとき、天井一杯に少年の顔が浮かんでいていきなり首元をつかまれ天井めがけて持ち上げられられたそうです。
そこでKは気を失い、朝、母親のわめき声で目がさめると天井に大きな穴があいていました。
彼は怖くなり、知り合いの霊媒師に相談すると
「自分の力ではどうすることもできないにで、枕にこの御札を貼って寝なさい。貼り忘れた時、あなた、つれてかれますよ。」
といわれ、それいらい毎日、彼はこの枕を肌身はなさず持っているそうです。
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